50代女性も一目惚れされゴールイン!? ハイヒールと美しい歩き方が人生にもたらす驚きの効果

「100歳までハイヒール」を理念に、30代から80代まで幅広い年齢層の女性にハイヒールの美しい履き方、歩き方を伝授している、日本ソワサンタンウォーキング協会代表の松尾多惠子さん。協会名の〝ソワサンタン(soixante ans)〟とはフランス語で60歳を意味しますが、そこには「私にはハイヒールなんて……」と自分で自分の人生に蓋をする女性たちに伝えたい、松尾さんの強い思いがありました。

◎各界一流の方々の珠玉の体験談を多数掲載、定期購読者数NO.1(約11万8000人)の総合月刊誌『致知』。あなたの人間力を高める、学び続ける習慣をお届けします。

たった3分で手続き完了、1年12冊の『致知』ご購読・詳細はこちら
購読動機は「③HP・WEB chichiを見て」を選択ください

ハイヒールは女性の気持ちを上げる魔法

――松尾さんは、ハイヒールで美しく歩くためのウォーキングレッスンをなさっているそうですね。

〈松尾〉
11年前に日本ソワサンタンウォーキング協会を立ち上げて、ウォーキングの技術、動作マナー、ハイヒールの履きこなし方を取り入れた独自のウォーキングメソッドをお伝えしています。

教室では「ハイヒールは女性の気持ちを上げる魔法」と言っているんです。女性にとってハイヒールというのは憧れだし、夢を叶える大切なアイテムで、履くとテンションが上がりますよね。中でも協会名に掲げた「ソワサンタン」、これはフランス語で60歳を意味するんですけど、シニアの方にとっては「いくつになっても女を降りないぞ」という意思表明にもなると思うんです。

人生100年時代といわれますけど、私たちも「100歳までハイヒール」という理念で、まだまだ諦めたくない、輝いて生きていきたいというシニアの方々をレッスンを通じて応援しています。輝く60代が増えれば日本はきっと明るくなるという思いで活動しているんです。

――一方で、ハイヒールは足を痛めてしまうというネガティブな印象もあります。

〈松尾〉
原因の一つは、自分の足に合った靴を履いていないことです。ハイヒールを選ぶ時って、ブランドとか、デザインとか、好き嫌いが先行して、自分の足に合う、合わないは後回しになりがちですよね。足が痛いとおっしゃる生徒さんを拝見すると、ほとんどが足に合っていない靴を履いていらっしゃって、痛いのを我慢して履くから姿勢が崩れるんです。

もう一つは、きちんと歩くっていうことを分かっていない方が多いんですね。高いヒールを履いた途端に、体を安定させようとして不安定な姿勢で歩くことで、腰や膝を痛めてしまいます。

私は体にトラブルのある生徒さんの指導を11年やってきましたけど、ハイヒールできちんと歩く習慣を身につけることで、どなたも改善されています。

最近は、ハイヒールを履くことで、ふくらはぎや体幹が鍛えられる。健康のためにハイヒールを役立てようとおっしゃるお医者様も増えてきています。美しさを取るか、健康を取るかで悩む女性が多いんですけど、本当は両立できるんです。

――履かなければもったいない。

〈松尾〉
そうですよ。そもそもフォーマルな場でぺったんこの靴は履けませんし、ハイヒールで優雅に歩く女性はやっぱり素敵ですよね。レッスンを通じてハイヒールをきちんと履きこなせるようになると、背筋や膝が伸びて姿勢がとても美しくなります。それが自信になり、気持ちも前向きになって、いろんな相乗効果が得られるんです。

うちでレッスンを受けられた50代の独身女性は、婚活パーティーに参加した時、ハイヒール姿が素敵だと一目惚れされて、還暦でめでたくゴールインしました。

――素晴らしいですね。やはりシニアの生徒さんが多いのですか。

〈松尾〉
平均年齢は53歳くらいで、30代から80代までいろんな方がいらっしゃっています。

――80代の方もレッスンに。

〈松尾〉
その方は現役で仕事もなさっていて、今度88歳になられました。最近歩き方がババ臭くなったということで相談に見えたんですけど(笑)、ご自分が歩く姿をビデオで見ていただいたらとてもショックを受けられましてね。熱心に通われて、いまでは地下鉄の階段も、手すりを掴まずに下りられるまでになったんです。

レッスンを始めて、身近な人から「最近姿勢がよくなったね」といい反応をもらうと嬉しくて、仕事ももっと頑張ろうとか、人生を前向きに歩んでいけるようになります。やっぱり心と体は深く繋がっているんですね。


(本記事は月刊『致知』2020年6月号 連載「第一線で活躍する女性」より一部を抜粋・編集したものです)

◎各界一流の方々の珠玉の体験談を多数掲載、定期購読者数NO.1(約11万8000人)の総合月刊誌『致知』。あなたの人間力を高める、学び続ける習慣をお届けします。

たった3分で手続き完了、1年12冊の『致知』ご購読・詳細はこちら
購読動機は「③HP・WEB chichiを見て」を選択ください


◇松尾多惠子(まつお・たえこ)
昭和25年北海道生まれ。青山学院大学フランス文学科卒業。在学中にミス・ワールド東京代表に選ばれ、全国大会で入賞。モデルとして活動後、渡仏。平成21年日本ソワサンタンウォーキング協会を発足。

人間力・仕事力を高める記事をメルマガで受け取る

その他のメルマガご案内はこちら

『致知』には毎号、あなたの人間力を高める記事が掲載されています。
まだお読みでない方は、こちらからお申し込みください。

※お気軽に1年購読 10,500円(1冊あたり875円/税・送料込み)
※おトクな3年購読 28,500円(1冊あたり792円/税・送料込み)

人間学の月刊誌 致知とは

人間力・仕事力を高める記事をメルマガで受け取る

その他のメルマガご案内はこちら

閉じる