その時、松下幸之助氏は……

神奈川大学名誉教授の松岡紀雄さんは、
松下電器産業やPHP研究所勤務時代、
松下幸之助氏の薫陶を受けられました。

ここでは、
松岡さんが結婚式の翌日に起きた
衝撃的な出来事について紹介します。

───────「今日の注目の人」───

松岡 紀雄(神奈川大学名誉教授)

※『致知』2017年10月号【最新号】
※特集「一剣を持して起つ」P56

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11年間松下さんに接した中で、
最も強く心に残るのが
昭和45年10月18日の出来事です。
 
その前日、
私はアメリカから一時帰国して
京都でささやかな結婚式を挙げました。

披露宴の直後に聞こえてきた
ラジオのトップニュースに
私は愕然としました。

「カラーテレビの
 二重価格問題を理由に、
 全国地域婦人団体連絡協議会が、
 松下電器の全商品の
 ボイコットを宣言した」

と言うではありませんか。

松下電器にとって
一大事が起こったのです。
 


翌朝は真々庵で恒例の真修会が開かれ、
私は妻を伴って
挨拶に伺うことになっていました。

不謹慎な言い方ですが、
松下さんがこの事態に臨んで
どういう表情をして何を話されるのか
興味津々でした。

ところがどうでしょう、
四畳半の茶室で
私と妻を前にした松下さんの表情は、
いつもと変わらず穏やかなのです。

そして次のようにおっしゃいました。

「君な、婦人団体の会長や副会長が
 言うてると思ったら、
 商売の基本も分かっていないと
 腹が立つわな。
 でも、違うで。あれは……」



※これに続く松下幸之助さんの言葉に
 松岡さんは
 身震いするほどの感動を覚えます。
 最新号で詳しく紹介しています。

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