山田無文老師が説く「本当の自分」


かつて山田無文という
有名な禅僧がいました。

ある学生が無文老師に
「自分とは何ですか」
と質問します。
無文老師はどのように
答えられたのでしょうか。

───────「今日の注目の人」───

横田 南嶺(鎌倉円覚寺管長)

※『致知』2017年8月号【最新号】
※連載「禅語に学ぶ」P116

───────────────────

ある学生が
山田無文老師に質問をしたという。

「自分とは何ですか、
本当の自分とは何でしょうか」と。
 
無文老師は、とっさにこう答えられた。


「きみは今日から、
自分のことを勘定に入れないで
何か一所懸命人の為に
尽くしてご覧なさい。

とにかく一所懸命人の為に尽くして、
そして心から良かったと
思える自分がいたら、
それが本当の自分ですよ」と。


菩提心に生きるとはどういうことかを
実に言い得て妙である。
 
自己の完成を求めることも
大事なことだが、
あまりにも自己にとらわれると
それが執着になってしまいかねない。

それよりも、
何かお役に立つことはないか、
些細なことでもいいから、
何か人様に喜ばれる
ことがないかを探して
できる限り勤めてみる
ことが大事であろう。
 
宮沢賢治が

「世界がぜんたい幸福に
 ならないうちは
 個人の幸福はあり得ない」

と言われたことはよく知られている。
 
それと同じように
皆が幸せにならない限り、
個人の悟りもあり得ないというのが
大乗仏教の精神なのだ。
 
鍵山秀三郎先生は
「日本をよくする法」として、
「たとえ政府が百兆円投下しても……



※横田南嶺さんの味わい深い講話は
 ぜひ誌面でお読みください。

人間力・仕事力を高める記事をメルマガで受け取る

その他のメルマガご案内はこちら