パナソニックのビューティ家電、大ヒット連発の裏側を覗く(清藤美里)

仕事力を磨く

パナソニックの美容家電「パナソニック ビューティ」。その高級感や使用感に憧れを抱いている女性は多いことでしょう。本日ご紹介する清藤美里さんは、新卒でパナソニック(当時・松下電器)に入社し、代表商品であるナノケアドライヤーの販促の他、男性顧客の開拓に繋がった頭皮エステ、最近では衣料スチーマーというハンガーに掛けたまましわ取りができるアイロンを開発し、販売開始から僅か3年で120万台を超える大ヒット商品を生み出されました。入社当初は、悩んでばかりだったと清藤さんは語りますが、どのように仕事のスキルを身につけていかれたのでしょうか。

泥臭い仕事に就きたかった若手時代

清藤さんは人一倍成長意欲が強く、就職活動は組織におけるすべての仕事を早く学びたいと、泥臭い営業職を自ら志望したと言います。

その頃の日々をこう振り返られています。

いまは絶対にNGでしょうが(笑)、当時は普通に夜中に呼び出されるなど大変なこともたくさんありました。納入トラブルが発生するとお客様の生産ラインに迷惑がかかり、すぐに損害賠償の話になってしまうので、工場内の製品を自ら運んで急場を凌いだりもしました

しかし、清藤さんは心の持ち方が違いました。

そんな環境で交渉術や調整能力を学び、ちょっとやそっとのことではへこたれないストレス耐性を身につけられたことは、大変プラスだったと思います

普通の人が挫けてしまいそうな環境の中でも、常にポジティブに自分を成長させようと取り組んでいたのです。

成長の鍵となった小さな心掛け

常にパワフルな清藤さんですが、取材をさせていただいた私が一番感動したのが、若手時代から行っていた「たった一つの心掛け」でした。

「上司や先輩からダメだと指摘を受けたことはすべてメモして覚えていて、その指摘が腑に落ちるまで何度も何度もメモを見返していました。叱られた時は納得がいかないことでも、後から振り返ると愛情を持って育ててくださっていたのだと気づくことができ、後日叱っていただいた方にお礼に行くようにしていました」

  
悔しいこと、腑に落ちないことでもすべてメモをし、理解できるまで見返し、考え続けた。それを続けたことが、清藤さんを成長させたのでしょう。

***

 

入社4年目には、自ら社内公募で、現在の部署であるパナソニックビューティの商品企画部に異動。自ら挑戦するために移動したのに、そこでの仕事はまるで社内リストラ状態だったといいます。
会社に行くのも辛い時期を、いかにして乗り越えていかれたのでしょうか――。

  
(本記事は『致知』2018年3月号連載「第一線で活躍する女性」を一部、抜粋したものです。全文は本誌をご覧ください)

 

◇清藤美里(きよふじ・みさと)
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昭和52年神奈川県生まれ。平成12年慶應大学総合政策学部卒業後、松下電器産業入社。携帯電話用デバイスのBtoB営業を経験した後、16年モノづくりに携わりたいと、社内公募で旧松下電工に異動。以来、ビューティ家電の代表商品であるナノケアドライヤー、頭皮エステなど様々な商品企画を担当。現在は美容商品、衣類ケアの全世界向けの商品企画と戦略立案を行う。25年APEC若手女性イノベーター賞受賞。

 

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