リーダーは“狂”になれ!サントリー社長・新浪剛史の原点

苦境にあったローソンの経営を立て直し、11期連続増収増益を実現、現在はサントリーで新たな挑戦を続ける新浪剛史さん。日本を代表するトップリーダーである新浪さんに、リーダーとしての基礎を培った貴重な原点を語っていただきました。

リーダーは何があってもブレてはならない

逆境を乗り越える力は、その前に経営していた給食会社で養われたものだと思います。私のすべての原点はこの給食会社の時代にあると思っているんです。

 31歳でした。大学を出て入社した三菱商事で、会社をつくりたいと希望して、フランスの会社とのジョイント・ベンチャーを立ち上げたんです。

あの時も随分苦労しました。まずはコックさんたちとの戦いに直面したんです。三菱商事の時のように横文字ばかり喋っていても全然伝わらなくて、みんなにそっぽを向かれてしまうんです。

自分に共鳴をしてもらって一緒に動いてもらうには、いかに分かりやすく、相手の立場に立って肚に落ちるように喋るか、言葉の力というものの重要性を思い知らされました。

結局リーダーというのは、いかに単純でも、同じことを、信念を持って言い続けることができるかだと思うんです。極端な話、“狂”になるくらい、自分の信じることを繰り返すこと。

リーダーがブレないというのは、いつ何時も同じことを言い続けることだと学びました。これは今後、海外で事業を展開していく上でもおそらく一緒だろうと思うんです。

 おかげさまで20人くらいで立ち上げたその給食会社は、10億円だった売上高が6年経って100億円くらいになりました。

  (本記事は『致知』2015年1月号特集「堅忍不抜」を一部、抜粋したものです)

 新浪剛史(にいなみ・たけし)

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昭和34年神奈川県生まれ。56年三菱商事入社。平成3年ハーバード大学経営大学院修了。MBA取得。7年ソルデックスコーポレーション社長。三菱商事ローソンプロジェクト統括室長、ローソン顧問等を経て、13年ローソン社長。26年サントリーホールディングス社長。

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