2026年09月13日
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2作で40万部を超える大ベストセラーとなった、「1日1話シリーズ」の第3弾『1日1話、読めば心が熱くなる365人の人間学の教科書』。本日は、致知出版社の社員が選んだ、イチオシの一日一話をご紹介いたします。第4回は、データ管理部・Aのイチオシです。
(本記事は、『1日1話、読めば心が熱くなる365人の人間学の教科書』から一部抜粋・編集しています)
なぜ名選手は必ずしも名指揮官になれないのか
11月22日
プレーヤーは人間だから愚かなミスも犯してしまう。でも、それを抱え込んで育てていかなきゃいけない。
例えば、自分の取り組むものがおもしろければどんどん成長していきますから、そういう成長する機会をつくっていくことでチーム力を上げる努力をするわけです。それもまた、プレーヤーが機械ではなく、人間だからこそできることであり、またそこにこそおもしろさがあるんですね。
人間は愚かさとすごさが交じっていて、できればそのすごさのほうばかり出せればいいけれども、どうしても愚かさが出る。要するに、頭では正しいと解っていてもやれないことが多いということです。
三十七歳の時に監督を要請されて、短期間にすごいスピードで走ってきましたが、その間にそういうことを実感してきました。非常にいい体験を積ませていただいたと思っています。選手から監督になる時に、僕自身はそんなに大きくチェンジしたつもりはありません。選手と指揮官、それぞれの役割が何であるかということだけはわきまえて臨みました。
名選手が必ずしも名指揮官になれないケースが多いのですが、それは、いつまでも自分が主役だと思っているからだと僕は思います。
野球の監督であれば、まだベンチからいろんな指示が出せますが、ラグビーとかサッカーはまったく出せません。ゲームが始まる前までが勝負で、いったん始まればやることがない。極端なことを言えば、寿司屋で寿司を食いながらテレビで観戦していても結果は変わらないんです。スタンドから「気合を入れろ!」などと檄げきを飛ばしているコーチもたくさんいます。それが悪いとは言いませんが、それをやったからといって、何も変わらない。そんなエネルギーがあるなら、グラウンドに出る一分前までに発揮しておいたほうが、本当は効率がいいんです。
そういうことを、自分もいろいろ体験を積みながら気づいていったのです。
実は、そのことで一度失敗がありましてね。試合中にスタンドから僕が言ったことがたまたま当たって、それまで自分たちの判断でゲームを進めていた選手たちが自信を失い、僕の顔ばかり見始めたんですよ。「次はどうしよう」と。それ以来、試合中は何があっても黙っていよう、どんな状況になっても「おまえたちのプレーは間違っていない」という顔をしておこうと決意したのです。
いま組織は新しい転換期に差し掛かっていますし、プレーヤーの評価の仕方も変わってきています。昔は監督の言ったことをちゃんとやってくれるのがいいプレーヤーでしたが、いまはそういうプレーヤーは頼りない。それよりも、新しいものを自分で創り出せる人が求められます。
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