2026年04月17日
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日本人の2人に1人が発症すると言われる癌。近年では癌の遺伝子治療についてかなり注目が集まっているようですが、人の想いによってがんが完治するケースも実際に存在します。本日は「ありがとう」という言葉のシャワーで、医者でさえ手がつけられなかったガンを完治された工藤房美さんの実話をご紹介します。対談のお相手は、筑波大学名誉教授の故・村上和雄さんです。
(本記事は『致知』2016年8月号連載「「ありがとう」が生んだ奇跡」より一部を抜粋・編集したものです)
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髪の毛1本にも感謝
<工藤>
抗がん剤治療は9月から11月までの間に6回受けたのですが、治療期間中は寝ても覚めても痛くて苦しくて。いつ終わるともしれない苦しみに負けそうになりましたけど、その間もずっと「ありがとう」だけは言い続けました。
そのうちに髪の毛がごっそりと抜け落ちましてね。びっくりしてすぐにゴミ箱に捨てようとしたんですけど、この一本一本も私の体の一部だったと思うとどうしても捨てることができなくて……。それで一本一本の髪にも「ありがとう」とお礼を言ってから捨てることにしたんですよ。
<村上>
髪の毛一本一本にまで。
<工藤>
髪の毛って10万本くらいあるといわれているので気の遠くなるような思いでしたけど、時には徹夜をしてでも言い続けました。でもそうやって続けていると、ある時、ありがたい気持ちが小さな雪のように心に積もってくる感じがして、とうとうそれが溢れ出てきたんですよ。そうしたらとてもいい気分になって、生きるとか死ぬとかいうこともどうでもよくなってしまったんです。
そして遂に髪の毛が1本もなくなった時のことですが、息子が私に向かってこう言ったんです。「お母さん、この特別な状況を楽しまんといかんよ」って。
<村上>
それはすごい言葉だな。
<工藤>
私もびっくりしましてね。でもよく考えたら、それまでの私の人生の中には、楽しむという選択肢がなかったことに気づかされたんですよ。ですから、それからは息子がプレゼントしてくれた金髪のかつらを被って、お化粧をしてお洒落もして外に出るようにしました。とにかく毎日を少しでも楽しもうと。
それから近くに住んでいる人が朝日を浴びるといいよと教えてくれたので、毎朝目覚めると、「70兆分の1の奇跡できょうも生かされています。ありがとうございます」と言ってから、朝日を浴びに外に飛び出していました。
<村上>
とても余命1か月のがん患者とは思えないですね。
<工藤>
そうなんですよ。そのうちにどんどん体が軽くなっていくのに気づいたので、翌年の2月末に病院で検査をしてもらうことにしました。そうしたら、何とがんが跡形もなく消えていたんですよ。主治医も本当に驚いていました。「いままでこんな症例は見たことがない」って。最初のがんが見つかってから、ちょうど10か月目のことでした。
<村上>
本当によかったですね。遺伝子のオンとかオフというのは、現代科学の成果なんですけど、まだ仮説の部分があるんですね。「心を変えたら遺伝子のスイッチがオンになる」と言っていますけど、それはまだ一部しか証明されていません。
特にがんと遺伝子については、がんを起こす遺伝子とがんを抑える遺伝子の2つがあるんですよ。そしてがんを促進するほうの遺伝子がオフになって、抑制する遺伝子がオンになることでがんが治るのではないかということを僕は前から考えていたのですが、工藤さんのおかげでそれが実例として出てきたのは非常にありがたく、そして嬉しいことです。
(本記事は『致知』2016年8月号連載「「ありがとう」が生んだ奇跡」より一部を抜粋・編集したものです)
↓ 対談内容はこちら!
◆音のない雷
◆「君はがんだよ」
◆厳しい痛みとの闘い
◆運命を変えた1冊の本
◆がんが消えた
◆髪の毛1本にも感謝
◆メッセンジャーとして
本記事は『致知』電子版で全文お読みいただけます。
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◇工藤房美(くどう・さふみ)
昭和33年宮崎県生まれ。3児の母。48歳で子宮がんを発病。さらに肺と肝臓に転移が見つかり、「余命1か月」と宣告される。その僅か10か月後に全身からがんが綺麗になくなり、完治。現在はその体験を語り歩く一方で、インド・ネパール料理店を2店舗経営。
◇村上和雄(むらかみ・かずお)
昭和11年奈良県生まれ。38年京都大学大学院博士課程修了。53年筑波大学教授。平成8年日本学士院賞受賞。11年より現職。23年瑞宝中綬章受章。著書に『スイッチ・オンの生き方』『人を幸せにする魂と遺伝子の法則』『君のやる気スイッチをONにする遺伝子の話』『〈DVD〉スイッチ・オンの生き方』『〈CD〉遺伝子オンの生き方』(いずれも致知出版社)など多数。令和3年4月逝去。
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