〈ファンケル×ドトール〉創業者が語り合う、リーダーに必要な4つの絶対条件

「ファンケル」創業者の池森賢二氏と、「ドトールコーヒー」創業者の鳥羽博道氏。共に昭和12年生まれの87歳、徒手空拳から事業を興し、一代で日本を代表する企業へと導いてきたお2人に、リーダーに必要な4つの絶対条件について語り合っていただきました。

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名経営者が語るリーダーの4条件

<池森>
鳥羽さんとは同じ昭和12年の生まれですけど、私のほうが4か月先輩ですね(笑)。

<鳥羽>
僕は10月で、池森さんは6月。先輩には頭が上がらない(笑)。池森さんのように意気軒昂でありたいと思っています。

<池森>
明日もゴルフに行きますよ。雨の予報が一転して晴れの予報に変わってね。私はものすごく晴れ男なんですよ。

お互い87歳ながら鳥羽さんは少年のような夢を持っている。これは非常に好感が持てます。

<鳥羽>
以前、堺屋太一さんと対談したことがあって、その時に堺屋さんが色紙を贈ってきたんです。「鳥羽君のため 堺屋太一」と。そこに4つの言葉が書いてありましてね。

最初が「稚夢」、幼い子供のような夢を見る。次に「気魄」、その夢に対して気魄を持って追いかけている。それと「人才」、人の才能、アイデアっていう意味だと思うんです。最後に「仏心」。

<池森>
やっぱり堺屋さんは本質をよく見抜かれていますね。どれも当たっていますよ。

<鳥羽>
改めて思い返すと、確かに子供のような夢ばかり見て、その夢を追いかけている。それが多少若く見られる要因かもしれません。

<池森>
私は若い人たちに「夢を語れ」「夢を語れないリーダーは去れ」とよく言うんです。

私自身、こんなことをしたいんだ、こんな会社にしたいんだ、という夢を常に語ってきました。夢を語り、皆で共有することは大事ですよね。

<鳥羽>
共感共鳴というのが組織を強くすると思います。

ですから、リーダーは共感共鳴するに値する夢やポリシーを持って、繰り返し語ること。

加えて、夢を実現するためのアイデアと次の時代を読む先見性、これがリーダーとして必要な条件だと思います。そして、根本には社員の成長と幸せを願っていることが欠かせません。

<池森>
それはもう絶対条件です。


(本記事は月刊『致知』2025年1月号 特集「万事修養」より一部を抜粋・編集したものです)

↓ 対談内容はこちら!
◆名経営者が語るリーダーの4条件
◆ターニングポイントを支えてくれた言葉
◆飛行機で偶然隣の席に夢中で語り合ったあの日
◆自社の繁栄よりも日本の国益を優先する
◆「倒れても倒れない。それが経営者だ」
◆2,400万円の借金を2年半で完済できた理由
◆不幸な人を絶対につくらない
◆「常識の壁を破れ」ファンケル飛躍の原点
◆ドトールコーヒーショップ知られざる誕生秘話
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◇池森賢二(いけもり・けんじ)
昭和12年三重県生まれ。34年小田原ガス入社。48年退社。55年無添加化粧品事業を個人創業。翌年、ジャパンファインケミカル販売(現・ファンケル)を設立。平成11年東証一部上場。令和元年会長退任。現在、未来を担う経営者の発掘・支援を積極的に行っている。著書に『企業存続のために知っておいてほしいこと』(PHP研究所)など。

◇鳥羽博道(とりば・ひろみち)
昭和12年埼玉県生まれ。29年深谷商業高等学校中退。東京の飲食店勤務、喫茶店店長を経験し、33年ブラジルへ単身渡航。コーヒー農園で3年間働いた後、帰国。37年ドトールコーヒー設立。平成12年東証一部上場。17年会長に就任。18年より現職。著書に『ドトールコーヒー「勝つか死ぬか」の創業記』(日経ビジネス人文庫)など。

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