健康のカギは「神門」にあり! 自律神経を整える耳ツボマッサージ

「体が重くて起きるのが辛い」「頭痛や肩こりで仕事に集中できない」「理由もなくイライラしてしまう」──季節の変わり目に起こりがちな不調は、朝晩の寒暖差や環境の変化による自律神経の乱れが原因かもしれません。そんな自律神経をたった1分で整えるという「神門メソッド®」について、開発者の飯島敬一さんにお話しいただきました。

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自律神経が健康の鍵を握っている

私はこれまで20年にわたり、耳ツボの研究と実践を続けてきました。この過程で医師をはじめスポーツ選手、美容家など様々な分野の方から依頼をいただき、耳ツボの活用を指導する中で、自律神経が人間の健康にとってどれほど大切かが分かってきました。

そもそも自律神経とは何か。呼吸や体温の調節といった、生きる上で欠かせない働きすべてを司る神経です。

自律神経は、交感神経と副交感神経に分けられます。この2つは車のアクセルとブレーキの関係にあり、交感神経が優位になると筋肉や血管の収縮や緊張が高まり、逆に副交感神経が優位になると、それらが緩和されます。お互いにバランスを保ちながら、日々健康を支えてくれているのです。

このバランスが崩れた時、体だけでなく心にも影響が出てきます。例えば、交感神経は不安や怒り、悲しみといった感情によっても優位になり、緊張とストレスをもたらします。これが行き過ぎると、不眠症やパニックに繋がるのです。

逆に、何らかの理由で副交感神経が優位になり過ぎれば、心に強いブレーキが掛かった状態、鬱の症状が現れてきます。もちろん直接の要因は人によって違いますが、自殺者が増えている背景には自律神経の乱れ、それによるパニックや鬱があると私は見ています。

では、どうすれば自律神経は整うのか。ここで役立つのが耳ツボ「神門(しんもん)」。

神門は、自律神経と密接に結びついたツボです。先に結論を言うと、この神門を刺激すれば瞬時に、乱れた自律神経をニュートラルな状態に戻せるのです。

私が実際に見てきただけでも、これによって不眠症や肩凝り、冷え性、便秘など様々な不調が改善されました。また女性からは肌が綺麗になった、小顔になったという声もいただいています。

「神門メソッド®」で心身の悩みを解決

私が開発した「神門メソッド®では、耳の上部にあるY字型の軟骨のくぼみの間、通称「神門ゾーン」を引っ張ったり、揉んだりして不調を改善します。まずはその第一歩をご紹介しましょう。

①人差し指を耳の上部にあるY字型の軟骨のくぼみに収まるように差し込み、親指で耳の裏を挟む

②神門ゾーンを挟んだまま、指でこするように、耳の斜め上へ引っ張る(お猿さんのようになる)

③「スッ」とゆっくり引き抜く感じで、耳から指を離す

①~③を1セットとして、「キュッ、キュッ、キューッ」と3回繰り返します。引っ張る強さは、自分が「気持ちいい」と感じるぐらいがよいと指導しています。

一度試していただくと、頭が一瞬だけカッと熱くなり、ふっと落ち着く感覚を味わえると思います。それが、自律神経が整う時の感覚です。

これには、脳の働きが関係しています。人体の仕組みとして、どこかが傷ついたと認識すると、その箇所へ血液や水分、酸素、栄養素が一気に送られます。爪楊枝やペンで手の皮膚を凹ませたら、そこに血が集まって赤くなり、どんどん元に戻っていく様子に覚えがある人も多いでしょう。

耳ツボも同じ原理で、体の各部位と密接に繋がったツボを刺激すると、脳が体を傷つけられたと勘違いし、血液や水分など必要な成分を供給してくれるのです。

血流がよくなると他にもメリットがあります。体温の上昇です。理想は平均36度と言われていますが、いま話題の免疫力は、体温が0.5度下がっただけで、35%も低下すると言います。

これは言い換えれば、免疫力がしっかり保たれているか、また自律神経が整っているかどうかは、体温が36度付近で安定しているかを見ればよいのです。

私も最近は10~20分に1回のペースで神門を触っています。耳ツボをこまめに刺激して、免疫力を高めたいものです。


(本記事は月刊『致知』2021年3月号 連載「大自然と体心」より一部抜粋・編集したものです)

◇飯島敬一(いいじま・けいいち)
昭和38年神奈川県横須賀市生まれ。IT企業経営を経て平成14年、耳鍼法を活用したダイエット指導士の育成を行う「スリムビズアカデミー」を開校。13年に及ぶ研究を基に「神門メソッド®」を開発し、予防医療やスポーツ、美容など他分野で耳ツボの可能性を探求する。著書に『耳をさわるだけでからだの不調がス~ッと消える!』(池川明氏との共著/カンゼン)などがある。

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