カリスマ人材育成家が語る、自分の「全潜在力」を開発するために大切なこと

父親から虐待を受け、高校中退後は裏社会に足を踏み入れる……。壮絶な体験を乗り越え、現在は上場企業の経営者やアーティスト、医師・弁護士などの専属コーチとしても活躍する人材育成家の加藤秀視さん。幸せに生きるために知っておきたい、自らの中にある純粋性を高め、全潜在力を開花させる方法とは――?

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自分は唯一無二の価値ある存在

――加藤さんはコンサルティング会社や建設会社などいくつかの会社を経営する一方で、人材育成の面でも幅広くご活躍ですね。

〈加藤〉
最近、どちらかというと人を育てることが自分の特質的な能力かな、と思うようになりました。経営者やアスリートの専属コーチも行っていて、僕が関わるスポーツのジュニアチームがオーストラリアの試合で世界チャンピオンになったばかりなんです。契約の都合で詳細は言えないのですが。

 ――どのような指導をされているのですか。

〈加藤〉
メンタル面の指導というと、よくプラス思考や心の持ち方を説く方が多いんですが、僕はもっと深いところにある人間の純粋な意識にアプローチする方法をとっています。

僕は「純粋性」という言い方をしているのですが、分かりやすい表現をすれば、自分自身と向き合って自分のすべてを受け入れることです。長所だけでなく短所も全部ひっくるめて「自分は唯一無二の価値ある存在だ」と心から思えることなんですね。

自分の価値に心から気づいてこそ、「自分にはどうせできない」とか「価値がない」といった様々な幻想、緊張、プレッシャー、恐怖心といった想念から解放され本当の使命や役割に気づくようになる。 

僕の考え方のベースには常にそのことがあります。つまり、様々なノイズに巻き込まれて分からなくなっているもともとの能力に気づかせてあげるのが僕の役割だと思っているんです。

――自分自身の純粋性に気づくところからすべてが始まる。

〈加藤〉
はい。僕はこの独自の育成手法によって少年院を出入りする少年少女や問題を抱える親子など1000名以上を立ち直らせてきた経験を持っています。

いまのクライアントは上場企業の社長だったり、一流アスリート、医師、弁護士、政治家の先生だったりするわけですが、子供を立ち直らせるのも、企業の人材を育成するのも、僕に言わせたら原点は一緒なんですね。 

かくいう僕自身、かつては自分も他人も全く信用できない人間でした。子供の頃から手がつけられない悪ガキで、高校を中退した後は裏社会をひたすらさまよい歩いていたんです。

いま思うと、20代までは恐怖感や自己嫌悪の塊だったんですね。そこから這い上がる過程で多くの教えに触れ、聖者に学んで自分を変えようとしてきました。僕の育成手法はそういう中でいつのまにか形づくられていったものなんです。

自分の中の「純粋性」に気づくこと

〈加藤〉
僕がどれくらい相手を知っているか、本気になって思っているか、というのは相手は分かるんですよ。それは動物的な勘です。「加藤は本音を話せる男だ」と思うから、対面した時に心を開放できる。僕がたくさんの奇跡を起こせたのも、決して理屈ではないんです。 

一つ言えるのは、幼児期から虐待を受け、様々な裏社会を見てくる中でそういう動物的勘が磨かれていったのは確かでしょうね。 

これも意外でしょうが、僕は規則やルールで縛ることはしません。変わるのは人間の内側からで、規則やルールではないという確信があるからです。 

仕事から帰ってどんなお金の使い方をしているか、どんな雑誌を読んでいるか、ということからいろいろな心の変化を読み解いて指導していきました。 

――その経験がいまの幅広い人材育成活動に生きているのですね。

〈加藤〉
もちろんです。だけど、最初にお話ししたように人間が自分を変える上で共通する部分はシンプルなんですね。

――純粋性に目覚めること。

〈加藤〉
はい。自分の価値に目覚めて、自分の中の純粋性に気づくことは全潜在力を開発する大切な第一歩だと思っています。

これも繰り返しになりますが、それには様々なノイズを除去しなくてはいけません。いまの世の中にはマスコミが垂れ流す情報だとか、フェイスブックだとかラインだとか、余計なものが多過ぎです。そんな中で人間は本当の自分を見失ってしまうんです。

受験勉強だって大人たちが「勉強だけが人生じゃないよ」と言いながら、現実には学校の成績で就職先が決まるという厳しい現実があるわけです。だから子供たちは小さい頃から恐れと不安と緊張の中にいる。

本当にやりたいことをワクワクしながらやる以外に無限の可能性は発揮できません。僕が専属コーチで行うのは、この純粋性に触れてもらい、自分の全潜在力に気づいてもらうことだけです。


(本記事は月刊『致知』2015年5月号 特集「人生心得帖」より一部を抜粋したものです)

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◇加藤秀視(かとう・しゅうし)
昭和51年栃木県生まれ、高校を中退し暴走族のトップから裏社会へ入るが、友人の死を機に決別。コンサル業務を柱とする創栄Groupや新明建設などを立ち上げる一方、人材育成アーティストとしても活躍。のちに法政大学大学院に入学。青年版国民栄誉賞「人間力大賞」準グランプリ、文部科学大臣奨励賞、衆議院議長奨励賞などを受賞。著書に『自分を愛する技術』(徳間書店)『今すぐフォロワーはやめなさい!』(経済界)など。

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