強い人材、組織をどう創るか――ALSOKの村井温会長兼CEOが語るリーダー論

いかに人材、組織の持ち味を活かせるか

『致知』2018年9月号特集「内発力」では、日本を代表する民間警備会社であるALSOKの村井温会長兼CEOと日本柔道界を背負って立つ全日本柔道男子代表監督の井上康生さんにご対談いただきました。

村井温さんは、東証一部上場、井上康生さんや吉田沙保里さんといったスポーツ選手を起用したユニークなCM戦略などで同社の発展を牽引してきました。

そんな村井さんがリーダーとして心掛けてきたのは、自分の指導力でぐいぐい引っ張っていくのではなく、社員の性格や事業の性質を見極めながら、どうすれば最も大きな成果が上げられるかを考え、それぞれの持ち味を活かしてくことだと言います。

「社員や組織の内発力を高める上では指導者の役割が非常に大きいことは間違いありませんが、指導者といっても、IT業界などのベンチャー企業と、当社のような社会の安全を守るためにコツコツと信頼を積み重ねていくような企業では、指導者のあり方もまた全然違ってくると思っています。

ベンチャー企業では、新しいアイデアをどんどん出して部下を引っ張っていける指導者が必要でしょうが、当社では企業理念などに基づいた、正確かつ着実な仕事ができる指導者が求められます。 

結局、それぞれの持ち味をうまく活かしていけることが、社員や組織の内発力を高める指導者の条件なのだと私は感じています」

強力なリーダシップを発揮するだけがリーダーなのではなく、その場その場で最も優れた結果を出すためにはどうすればよいかを考え、柔軟に対応していけることが、真に強い人材、組織を創る要諦であることを教えられます。

☆村井温さんと井上康生さんの対談読みどころ☆

・1、2、3、4ALSOK CM誕生秘話 

・江戸時代から続く侍の家系に生まれて

・ぱっと悟る南宗禅 少しずつ悟る北宗禅

・自己マネジメントの能力を持った人材どう育てるか

・トップがいかに人材、組織の持ち味を活かせるか

(※本記事は『致知』最新号2018年9月号掲載、ALSOK・村井温会長と井上康生監督の対談の一部を抜粋・編集したものです)

◇村井温(むらい・あつし) 

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昭和18年大阪府生まれ。41年東京大学卒業後、警察庁入庁。富山県、熊本県、福岡県警察本部長、中部管区警察局長などを歴任し、平成8年退官。預金保険機構理事を経て10年ALSOK副社長、13年社長などを経て24年より現職。

 

◇井上康生(いのうえ・こうせい) 

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いのうえ・こうせい―昭和53年宮崎県生まれ。平成9年東海大学入学。11年バーミンガム世界選手権大会100キロ級優勝を皮切りに、12年シドニーオリンピック柔道100キロ級金メダル、13年全日本選手権大会100キロ級で優勝し、3冠王者に輝く。同年東海大学卒業。東海大学大学院体育学研究学科体育学専攻修士課程修了後、ALSOK入社。20年現役引退。東海大学柔道部副監督などを経て、24年11月より全日本柔道男子代表監督に就任。リオオリンピックで史上初の全7階級メダル獲得を達成。

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