執念のある者は可能性から発想する——松下幸之助「逆境を超える」10の名言

一代で日本を代表する松下電器産業(現・パナソニックホールディングス)を築き上げた松下幸之助。その言葉はいまなお色褪せることはなく、この困難な時代だからこそ一層のエネルギーと迫力を持って心に響いてきます。月刊『致知』バックナンバーの中から、心を鼓舞する「経営の神様」の名言を一挙にご紹介します。

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逆境にある人に贈る

正しい熱意、素直な情熱あるところ必ず、経営成功の道が開けてくる。熱意は成功へのハシゴや(『致知』1992年2月号)

百遍倒れたら百遍立ち上がれ。万策尽きたと言うな。策は必ずある(『致知』2003年6月号)

困難に直面し、身を切られるような思いに悩みつつ、勇気を鼓舞してやってきた。崩れそうになる自分を自分で叱りつつ、必死で頑張るうちに、知恵才覚というものが必ず、浮かんできた(『致知』2006年5月号)

心を定め、希望をもって歩むならば、必ず道はひらけてくる、深い喜びも、そこから生まれてくる(『致知』2010年7月号)

常に青春であらねばならないと、心持ちを養うよう努めている。すると、ものの考え方が若々しくなってくる、希望が次々と湧いてくる(『致知』2010年10月号)

運がいいと思いなさい。そう思ったらどんどん運が開けてくるんだ(『致知』2011年5月号)

縁ありて花ひらき、恩ありて実を結ぶ(『致知』2012年5月号)

執念のある者は可能性から発想する。執念のない者は困難から発想する(『致知』2014年12月号)

何か大事を成そうと思うなら、一万回の祈りを捧げることや(『致知』2015年11月号)

風雪に耐え抜き、波浪と闘って幾十年。自らの務めを全うして解体される船、それから料理屋の看板になる船縁の板。そういう人生が大事やで(『致知』2016年6月号)


◉順風満帆な成功者にも見える松下幸之助の人生は、幼少期から戦中・戦後に至るまで逆境の連続でした。その中でも折れず、腐らず事を成してきた人の言葉を噛み締め、今日を力強く生きる糧としたいものです。

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◇松下幸之助(まつした・こうのすけ)
パナソニックグループ創業者。明治27年和歌山県生まれ。父親が米相場に失敗し、小学校を中退して丁稚奉公。電気事業に憧れ、15歳で大阪電灯入社。在職中に肺尖カタルにかかる。大正7年松下電気器具製作所(後の松下電器産業、現・パナソニック)を創業。昭和21年PHP研究所創立。36年松下電器産業会長。48年同社相談役。55年松下政経塾開塾。平成元年死去。享年94歳。

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