2018年09月02日
人間力が高まる月刊『致知』の記事から、選り抜きの名言31を収録した致知出版社のオリジナル日めくりカレンダー「明日をひらく言葉」。各界各分野で一道を極めた人物たちの言葉は、どれだけ歳月を経ても色褪せることがなく、私たちの行く手を照らしてくれています。その中から3名の言葉をご紹介します(解説は『致知』編集長・藤尾秀昭)。
最大のサービスとは、君の人格を上げることだ
●どんな仕事であろうと、自分をつくり上げるために仕事をする
坂村真民(仏教詩人)
8歳の時に父親が急逝、5人の幼子を育てる苦しい生活の中で、愚痴をいうかわりに母親がとなえていた言葉「念ずれば花ひらく」。その言葉は詩人の生涯を貫く言葉となった。
その真民さんが「何のために詩を書くのか」の問いに答えたのがこの言葉である。
「自分を完成させるために詩を書く」――人生の命題。
「詩を書くことで人々の心に光を灯す」――人生の目的。
私たちもかく生きたいものである。
●最大のサービスとは、君の人格を上げることだ
鍵山秀三郎(イエローハット創業者)
40年以上にわたってトイレ掃除の実践を続けてきた鍵山秀三郎氏の言葉は、人間に対する深い洞察に満ちている。知識やノウハウの習得も必要だが、一番大切なのはそれを用いる人間の質。人格の低い人間は、何をやってもものにならない。
●命を懸けて作ったものはいつまでたっても生きている
松野幸吉(日本ビクター元会長)
松下幸之助氏の命を受け、松下電器産業(現PANASONIC)から日本ビクターへ移った松野幸吉氏。同社の再建に命を懸けて臨み、見事成し遂げた松野氏は、この言葉を座右の銘として生前よく色紙に書いていた。初めてお会いした時にこの色紙をいただいた。『致知』を支える原点ともなっている言葉である。
(本記事は『致知日めくりカレンダー「明日をひらく言葉」より一部抜粋したものです)