社員の人間力を高める最良のテキスト——キャリアコンサルティング・室舘勲社長

人材育成事業を通じ、次世代を担う数多くの志高い若者たちを育て、世に送り出してきた㈱キャリアコンサルティング社長の室舘勲さん。そんな室舘さんが社員や若者たちの育成に活用してきたのが『致知』でした。室舘さんはいかに『致知』と出逢い、また、その学びを経営や人材育成に生かしてきたのでしょうか。

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生き方の王道が学べる『致知』

私が上京して完全歩合制の営業職に就いたのは1990年、19歳の時でした。「口が裂けるまで話の練習をしろ」など、非常に厳しい指導に耐え抜き、1年半後にトップ営業マンになったものの、苦難はそこで終わりません。会社の経営が行き詰まったことで給料が止まり、無給で働くことを余儀なくされたのです。

退職者が相次ぎましたが、私は歯を食いしばり、一社員として会社を支え続けました。ようやく業績が回復の兆しを見せ、少しだけ笑えるようになるまでに3年掛かりました。

そのような人生修業を経て、私は2003年に独立し、若者の人材育成を行う㈱キャリアコンサルティングを設立、経営者の道を歩み始めました。そして「社員が育ち切らない。社員の人間性を高めるようなテキストはないだろうか」と思い悩んでいた時に、アサヒビール名誉顧問の中條高德先生(故人)の書籍に同封されていたのが『致知』の広告だったのです。私はこれだ! と感じて、すぐに注文しました。

一流の方々の体験談が載っている『致知』は私の心に突き刺さり、これは絶対に社員にも読んでほしいと思いました。なぜなら、私が若い頃に経験した苦難は、決して特別なことではなく、多くの先輩方が潜り抜けてきた王道なのだということを分かってほしいと思ったからです。

社内木鶏企業のロールモデルに

さっそく始業までの15分間、全社員で『致知』を読むという「致知タイム」を開始。その後、致知出版社の方の勧めもあって、『致知』をテキストにした社内勉強会「社内木鶏」の導入に至りました。

1回目の「社内木鶏」実施から大いに盛り上がり、お互いの感想文を「美点凝視」で褒め合い、笑顔で認め合うなど、社員の様々な表情を知ることができ、本当に導入してよかったと思いました。終了後には全社員120人分の感想文が私の机の上に集まり、全部読むには時間も労力も必要ですが、1枚1枚、読み進めていくうちに大きな発見がありました。

感想文から一人ひとりの知性や心の状態が手に取るように伝わってきたのです。そして、毎月続けることで「この社員はよい感想文を書くようになってきた」「この社員はネガティブな言葉が多くなってきたからケアが必要だ」など、社員の成長や変化まで分かるようになりました。

また、社員同士は感想を分かち合うことで「こんなに素晴らしい方々と働いていたことに、恥ずかしながらいま気づいた」といったコメントもあり、毎月の「社内木鶏」で、社員の心が豊かになっていくのを実感していったのです。その変化に伴って、業績も上向いていきました。

先日は、他企業との「合同木鶏会」を初めて開催しました。当社は若い社員が多いため、他企業の先輩方と触れ合えたことは非常に勉強になったようです。また、他企業の方からは、当社の社員に対して嬉しいお言葉をいただきました。「社内木鶏」を続ければ、キャリアコンサルティングさんのようないきいきとした社員になれるのではないか。そう感じてもらえるロールモデルになっていきたいとの思いを強くした「合同木鶏会」となりました。

私は、幕末・明治期のように、日本の役に立つ志に溢れた若者を1人でも多く社会に輩出したいという想いで事業に取り組んできました。これからも「社内木鶏」に学び、20年、50年、100年と、どんな環境にも対応できる強靭でしなやかな組織をつくり、日本の未来のために貢献し続けていきたいと願っています。

〈本記事は『致知』2017年5月号 特集「その時 どう動くか」より一部を抜粋・編集したものです。仕事や人生、人材育成などに役立つ体験談が満載の『致知』、詳細・ご購読はこちらから〉

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