斎藤一人が「最低7回は読みな」とすすめた本

注目の書籍

成功する人は、成功する考え方を持っている

“知の巨人”といわれた渡部昇一先生のロングセラー名著『人生を創る言葉』をご存じでしょうか?

古今東西の偉人が残した94の名言を紹介しながら解説を加えたものですが、あの斎藤一人さん(銀座まるかん創業者)が「最低7回は読みな」と薦めた本としても知られています。そのエピソードが紹介されている『斎藤一人商人道』(尾形幸弘・著/PHP研究所)の内容を一部ご紹介しましょう。

「この本には、エラい人たちの話がいっぱい載ってるんだ。『成功者といわれる人たちは、こういう考えでやってたんだな』というのが、わかればいい。どんな心がまえでもって、仕事に向かっていったか。そこが重要なんだよ。 そこがわかれば、一つの、成功のセオリーみたいなのがわかってくる。成功する人っていうのは、何をしても成功するんだよ。

なぜかというと、心がまえなんだよ。成功する人は、成功する考え方を持ってる。成功の心がまえをしてる人間は、魚屋をやろうが、不動産屋をやろうが、何をしても成功するの。逆をいうと、成功しない人間は、見事に成功しない考え方を持ってるんだよ」(中 略)ま、次、東京にくるまで、最低7回は読みな。本の内容が自分のものになるからね」

『斎藤一人商人道』(尾形幸弘・著/PHP研究所)より

獄中の吉田松陰が放った言葉

収録されている94人の偉人の中で、「吉田松陰」の項をご紹介いたします。

吉田松陰

幕末憂国の志士。名は寅次郎。禁を犯して海外渡航を企て、獄に下る。のち萩に松下村塾を開き、子弟を教育する。安政の大獄で刑死。(1830~1859)

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凡そ人一日この世にあれば、一日の食を喰らい、一日の衣を着、一日の家に居る。なんぞ一日の学問、一日の事業を励まざらんや
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安政元年3月28日、吉田松陰が牢番に呼びかけた。その前夜、松陰は金子重輔と共に伊豆下田に停泊していたアメリカの軍艦に乗り付け、海外密航を企てたしかし、よく知られるように失敗して、牢に入れられたのである。

「一つお願いがある。それは他でもないが、 実は昨日、行李(こうり)が流されてしまった。
それで手元に読み物がない。恐れ入るが、何かお手元の書物を貸してもらえないだろうか」

牢番はびっくりした。
「あなた方は大それた密航を企み、こうして捕まっているのだ。何も檻の中で勉強しなくてもいいではないか。 どっちみち重いおしおきになるのだから」すると松陰は、

「ごもっともです。それは覚悟しているけれども、自分がおしおきになるまではまだ時間が多少あるであろう。それまではやはり一日の仕事をしなければならない。人間というものは、一日この世に生きておれば、 一日の食物を食らい、一日の衣を着、 一日の家に住む。それであるから、一日の学問、一日の事業を励んで、天地万物への御恩を 報じなければならない。この儀が納得できたら、是非本を貸してもらいたい」

この言葉に感心して、牢番は松陰に本を貸した。すると松蔭は金子重輔と一緒にこれを読んでいたけれど、そのゆったりとした様子は、やがて処刑に赴くようには全然見えなかった。松蔭は牢の中で重輔に向かってこういった。

「金子君、今日このときの読書こそ、本当の学問であるぞ」

牢に入って刑に処せられる前になっても、松蔭は自己修養、勉強を止めなかった。無駄といえば無駄なのだが、これは非常に重要なことだと思うのである。

人間はどうせ死ぬものである。いくら成長しても、最後には死んでしまうことに変わりはない。この「どうせ死ぬのだ」というわかりきった結論を前にして、どう考えるのか。松陰は、どうせ死ぬにしても最後の一瞬まで最善を尽くそうとした。それが立派な生き方として称えられているのである。

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本書には他にも、こんな古今東西の偉人・英傑・大成功者たちの名言や生き方が紹介されています。

リンカーン
フランクリン
カザルス
カーネギー
ダーウィン
アインシュタイン
ロックフェラー
伊藤博文
親鸞
武田信玄
宮本武蔵
岩崎弥太郎

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偉人たちの成功哲学が満載された、まさに知恵の宝庫と呼べる一冊です。

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『人生を創る言葉』渡部昇一・著
定価=本体1,600円+税

目次

プロローグ 偉人たちが教えてくれた「生き方の秘訣」 
第1章 偉人たちの人間学 よりよき人間のあり方
第2章 決断の瞬間 時を逃すな!
第3章 勇気と覚悟 運命を開くもの
第4章 心を練る 深く考え、迷わず動く
第5章 教育の急所 眠れる才能を引き出す
第6章 成功の秘密 「考え方」を工夫する
第7章 お金とのつき合い方 それぞれの金銭学
第8章 正直であれ、親切であれ 人生の心得