苦しい時の身の処し方


高級化粧品の販売で知られるアルビオン。
社長の小林章一さんは、
就任から4年目に
リーマン・ショックの危機に直面します。

この時、小林さんは
ある決断を求められました。

────────[今日の注目の人]───

★ 正しきことに従う心 ★

小林 章一(アルビオン社長)

※『致知』2016年6月号【最新号】
※連載「私の座右銘」P76

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私が平成18年に
社長に就任して4年目、
リーマン・ショックの影響もあって、
創業以来初めて前年度の売り上げを
割るかもしれないという危機に
直面したのです。

確かにかつてのような
強引な営業手法を復活させれば、
目先の売り上げ目標は
達成できたのかもしれません。


しかし、私は


「さらに返品を買い取り
 一からやり直そう」


と、あえて売り上げをより
下げることを選びました。


その際、常に私の心にあったのは、
創業者の小林孝三郎が亡くなる
数年前に書き遺してくれた


「正しきことに従う心」


という言葉でした。

苦しい時の身の処し方が、
その人の人生を決める。

いま一度、正しいことは何だろうと
原点に立ち返って経営判断をしなければ、
当社の長期的な発展は難しいだろうと
考えたのです。


初の減益という悔しい思いはしましたが、
販売店様、お客様お一人おひとりの
幸せを追求することが、
事業の根本であると
改めて認識できたのは
大変貴重な体験でした。
 


※苦しい状況に立たされた時、
 人はともすれば
 安易な道を選びがちです。
 小林さんの体験談には、
 人や仕事のあるべき姿が
 示されています。

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