折れない心のつくり方


最近、バラエティ番組でも人気の
「ひふみん」こと
加藤一二三(ひふみ)将棋九段

現役最高齢の棋士として
現在も活躍中ですが、
これまで実に重ねた負け数は
実に1,000以上
に上ります

それだけ負けても大丈夫なの?

と思う方もいるかもしれませんが、
その負け数以上に勝ち数を重ねてきた加藤九段。

「負けた直後に自信が
 生まれて強くなる」


そう語る加藤九段が、
どんなに負けが込んでも
勝負に挑み続けた秘訣とは――
?



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折れない心のつくり方 

 
加藤 一二三(将棋九段)

※『致知』2016年2月号P34
 特集「一生一事一貫」


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――負けが続いた時の加藤さんの
  心の支えは信仰だったのですか。
はい。二十代の頃、棋士として
鳴かず飛ばずというのか、
行き詰まったと思った
時期が一年ほど続いて、
「将棋と同様、人生においても
 最善手があるのではないか」
と思っていた時に
巡り合ったのがキリスト教でした。
人間は誰でも幸せを
求めて努力をします。
棋士もそうです。
ただ、そこに神様からの
協力が得られれば、
さらに人生は飛躍発展に繋がる
というのが私の人生観なんです。
私は最近好きな言葉があって、一つは


「人は神様から
 愛されているから存在する」。

もう一つは


「人は無から存在に呼び出された」。

人間は必要があって
呼び出されたわけだから、
呼び出した神様が
ほったらかしにするはずがない(笑)。
しかも、どこまでも
愛してくださっているというのですから、
こんなに心強いことはありません。
 
人生には様々な敗北や挫折がありますが、
神様から与えられた
魂を失わない限り絶望はない。
これは私の信念です。
――信仰は対局の場でも生きてきますか。
何より人間としてのゆとりが生まれますね。
勝負師というのはガチガチに
固くなってはいけないんです。
常に余裕を持って、
十二分な力が発揮できないと勝てない。
私の場合、そのゆとりは
信仰から生まれるのですが、
信仰のない人でも自分なりの
工夫をしているはずです。
それがないと、10年、20年、30年と
厳しい勝負の世界で生きていくことは、
まず無理でしょう。
これはある意味での大らかさと
言ってもいいと思いますが、
それと併せて大切なのは、
やはり怯まない心です。




『致知』2月号のテーマは

「一生一事一貫」





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