大手派遣会社社長の積小為大が生んだ力



派遣業界大手テンプホールディングス
バブル崩壊とともに、派遣需要が激減した中、
一時は流行りの経営書や理論書を
読み漁ったという水田社長ですが
そこに限界を感じられたといいます


その限界の先に掴み取った
苦境を乗り切る解決策について、
水田社長の実践に学びます!

 

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解決策を呼び込む積小為大の力

 


        水田正道(テンプホールディングス社長)

 

 

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『致知』2015年11月号

          連載「私の座右銘」より

 

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順調に業績が伸びていく中で、

 

最初に直面した大きな危機が

 

1991年の〝バブル崩壊〟です。

 

 

派遣業界に影響が出始めたのは92年頃でしたが、

 

派遣需要は激減、売上高も

 

3年連続で前年度を下回りました。

 

 

店舗を縮小せざるを得ない状況にもなり、

 

私はどうにか活路を見出そうと、

 

流行りの経営書や理論書を読み漁りましたが、

 

現実は理論どおりとはならず、

 


結局、お客様の声に耳を傾け、
それに誠実に応えていく以外にないと、
原点に立ち戻っていったのでした。

 

 


日々の小さなことを、
地道に一歩一歩積み重ねていくことで、
初めて大きな成果に繋がる――。

 

 

私は自らの経験に鑑みて、

 

いつしか二宮尊徳が残した「積小為大」という言葉を

 

胸に刻んで経営課題に取り組んでいくようになりました。

 

 

そして、どんなに優れた理論や知識を学んでも、

 

実際に行動が伴わなくては意味がないという

 

「知行合一」の言葉もより身近に

 

実感できるようになったのです。

 

 

 

そのうちに、94年に携帯電話がレンタル制から

 

売り切り制に変わったことで、

 

携帯電話会社間の競争が激しくなり、端末価格が下落。

 

 

携帯端末の普及も進み、販売員などの派遣特需が発生し、

 

業績は再び上向き始めたのです。

 

 

また、バブル崩壊によって、

 

日本企業も経済環境に応じた

 

柔軟な人員態勢を組む必要性を痛感し、

 

派遣などフレキシブルな人材活用が

 

進んだことも追い風になりました。

 

 

 

しかし、ほっとしたのも束の間……


一難去ってまた一難
その後、水田社長は、この苦境を

  どのように脱せられたのでしょうか

 

  続きは最新号P72をご覧ください

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