ヘレン・ミアーズ女史『アメリカの鏡・日本』をご存じですか


戦後、GHQの占領下にあった日本で
『アメリカの鏡・日本』
という本が発刊されました。
著者は東洋学研究者の
ヘレン・ミアーズ女史。

日本の歴史的価値を綴ったことで
マッカーサーはすぐに
発売禁止にしましたが、
現代人がこの本に学ぶ意義を
裏千家前家元の千玄室さんが
語られています。

───────「今日の注目の人」───

千 玄室(茶道裏千家前家元)
    
※『致知』2017年8月号【最新号】
※連載「巻頭の言葉」P6

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あまりよく知られていないことがある。
それは戦後間もなく
1948(昭和23)年に出された
『アメリカの鏡・日本』という題の本で、
著者は東洋学研究者として
日本研究をしていた
ヘレン・ミアーズ女史である。

1946年、GHQ
(連合国軍最高司令官総司令部)の
労働局の諮問委員のメンバーの一人として
占領政策に関わった。

『Mirror for Ameri‐cans:JAPAN』、
それは近代日本の歩みをとおして、
自らの屈する西洋文明の矛盾罪悪をも
問いかけたものである。
 
もう亡くなられたダニエル井上氏という
日系二世(ハワイ出身)の方がいる。

第二次世界大戦に
二世部隊として参戦した勇士で、
戦後はハワイ選出の
上院議員となった方である。

私は1951年、
平和条約が結ばれる前の年に
アメリカに渡り、
ハワイで井上氏にお会いした。

1952年、本土からハワイに戻り、
大学にいた時に井上上院議員から
この本のことを伺った。
 
アメリカを批判し
日本の歴史的な存在価値を
著書で著したため、
直ぐに発売禁止(1949年)となり、
マッカーサー最高司令官は……
 



※日本人がこの本に学ぶべきことは
 何なのでしょうか。
 日米の文化事情に詳しい
 千玄室さんの指摘は
 説得力があります。

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