これぞプロ教師の勉強法


本誌連載「日本の教育を取り戻す」
著者・占部賢志さん

40年間の高校教師を支えたのが、
若い頃から続けてこられたという
教師仲間との切磋琢磨でした。


「なるほど、こんなふうに
 古典の輪読会をするのか」

そんなふうに感じられる、
とても参考になるお話です


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自分を高める古典の輪読会

福山憲市(下関市立勝山小学校)
    ×
占部賢志(中村学園大学教授)
※『致知』2016年2月号P52
  特集「一生一事一貫」

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   (左:占部氏  右:福山氏)
 

 

【占部】
どうやってプロとしての
技術を磨いてきたかと言うと、
私も福山先生と同じように
勉強会をしました。
最初は三名でしたけど、
毎週土曜日に教員住宅の
四階にある私の家に集まってやると。
やったこととしては、
主に研究発表と輪読です。
特に私はどの勉強会でも
古典の輪読は必ずやってきました。
ですから学級経営をどうすると
かいう技術的な本などはは
各自で読みなさいと。
それよりも古典を中心に読み進めて、
その中から教育に関わることを
読み取っていきました。
【福山】
例えばどのような古典を
読まれていたのですか。
【占部】
すぐ思い浮かぶのは
中江藤樹の『翁問答』
一番多かったのは松陰先生の本ですね。
例えば岩波文庫から出た
『書簡集』には、松陰先生が
妹の千代に宛てた手紙が
載っているわけですよ。
それを読むことで、
生徒たちに語りかける上での極意
みたいなものを感じ取るわけです。
ですからお互いが面と向かって
切磋琢磨するのではなく、
何かに学びながらお互いに
切磋琢磨する形が自然に
取れていたのだと思います。
 
それを続けていくと、
何かがお腹にたまってくると
言いましょうか、
自信が生まれてくる。
 
 
こうなると教師がちょっとやそっと
では慌てなくなるんですよ、
学校でどんな問題が起きても。
僕が思うのは、
勉強会というのは不特定多数と
一緒に学ぶということではなくて、
顔と名前などはっきり
輪郭が分かっていて、
具体的な人格を持った人間と学ぶ。
その中から一騎当千の教師が
出てくればいいと思うんですよ。





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『致知』2月号のテーマは

「一生一事一貫」



「一筋の道を歩み続けて」

 今田洋輔 (「銀座久兵衛」2代目店主)
        &
 早乙女哲哉 (天ぷら「みかわ是山居」主人)
  ・  ・  ・  ・  ・
 「銀座久兵衛」「みかわ」

 当代一流の寿司天ぷらの名店。

 その暖簾を守り続けてきた
 今田洋輔さんと早乙女哲哉さんに、
 一つ事に懸ける思いを語り合って
 いただきました!




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