『致知』で振り返る2015【Vol.2】 読者の心に響いた『致知』の言葉

『致知』で振り返る2015。

本日取り上げるのは、米通算3,000安打に向けて
着実に前進を続けているあのメジャーリーガー
です

誰よりも野球が好きで、
一分一秒でも長く野球をやっていたいと無邪気に語る
メジャーリーガーの努力の軌跡を辿ってみましょう!!



 
『致知』で振り返る2015【Vol.2】
「イチロー選手 努力の力」
 
   奥村幸治(ベースボールスピリッツ理事長)
                ※『致知』2015年3月号
                  特集「成功の要諦」より 





 

これは私が打撃投手に区切りをつけ、
トレーナーになろうと
メンタルトレーニングの勉強をしていた時のことだった。
イチロー選手を捕まえて、
メンタルトレーニングについて
どのように考えているかと尋ねてみた。
すると彼はひと言、



「メンタルを鍛える、
 つまり心を鍛えるっていうのは、
 自分に必要なことを続ける努力を
 することじゃないんですか」

と答えた。
私はその答えに興味を覚え、
さらに質問を続けた。
「これまでに、これだけは絶対誰にも
 負けていないと胸を張って言える努力って何?」と。


「高校の時に寮に入っていた三年間、
 僕は寝る前の十分間素振りをしていました。
 そしてそれを一年三百六十五日、
 三年間欠かさず続けました。
 それが僕の誰にも負けないと思える努力です」
(略)
この話には後日談がある。
つい最近のことだが、私の講演を聞いてくれていた
イチロー選手の高校時代の先輩に声を掛けられ、
その講演で触れた「十分間の素振り」
について話題が及んだ。
「やっぱり本当なんですか」と尋ねると、
その答えに私は驚いた。


「十分間の素振りね、
 あれは最低十分だからね。
 やり続けると一時間でも
 二時間でもやっていましたよ」。

イチロー選手は既に高校生の頃には
一度自分で決めたことを、
決してゼロにはしなかった。

そうやって心を鍛えてきた事実に
私は新たな衝撃を受けた思いだった。
NHKの特集番組でイチロー選手は
次のような趣旨のことを語っている。


「心が折れそうになった時、
 自分が続けてきたことを
 やめてしまおうと思ったこともあった。

 しかし、もし仮にやめてしまったら

 自分が自分ではなくなってしまう」

これは彼にとって、いまの自分があるのは、
やると決めたことを休むことなく
続けてきたからだという認識を
強く持っているからに他ならない。
彼の弛まぬ努力の仕方そのものが心の支えとなり、
いまを生きる力になっているのだと私は思う。
 



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