「そこまでいうならお会いしましょう」


☆ あなたの人間力を高める ☆
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致知出版社の「人間力メルマガ」 2016.8.5


本誌でお馴染みの渡部昇一先生と
弊社との出会いは、いまから
35年前に遡ります。

出版記念トークセッションでは
渡部先生と弊社社長の
出会いの話から始まりました。

────────[今日の注目の人]───

渡部 昇一(上智大学名誉教授)
   ×
藤尾 秀昭(致知出版社社長)

※『致知』2016年9月号【最新号】
※『渡部昇一 一日一言』
 出版記念トークセッション P64

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【藤尾】
私が渡部先生とお会いしたのは
いつだったかと振り返ってみると、
35年前ですね。

作家の城山三郎さんに
表紙を飾っていただいた
1981年7月号の『致知』。

「飴と鞭」という特集テーマでしたが、
当時私は渡部先生のご著書を読んで


「この人は自分の生活の
 ある部分には『飴』を与え、
 ある部分には『鞭』を与え、
 自分自身の人生を律してこられた方だ」


という思いを持ちまして、
その特集号にご登場いただいたのが
渡部先生と私の初めての出会いでした。

渡部先生が50歳、私が33歳の時ですね。

ただ、渡部先生は超売れっ子でしたから、
私がインタビューを申し込んでも


「これ以上人脈を増やしたくない」


と言って断られた(笑)。

それでも諦めずに誠心誠意
手紙を書きましたら、
「そこまでいうなら
 お会いしましょう」と。

それで、九段下の
グランドパレスホテルの
ロビーで1時間半ほど
インタビューさせていただきました。

ご記憶ありますか。


【渡部】
あります。

私は『三国志』を読んでいましたので、
三顧の礼を尽くした編集者を
断ってはいけないだろうなと思いました。

その頃の私は、講談社や文藝春秋の
社長や専務さんなどと
付き合いがありましたが、
いまその方々は皆引退するか
亡くなっておられます。

いまもずっと関係が続いているのは
藤尾社長だけですよ。

他の方々は戦場を去っています。


【藤尾】
それではここで、渡部先生の人格が
どのように形成されてきたかを
改めて振り返ってみたいと思いますが、
私は以前こんな言葉に出合ったんです。

「家庭によって教育の芽が出、
 学校によって教育の花が咲き、
 社会によって教育の実が結ぶ」

渡部先生の人間形成の原点も
家庭にあったのではないかなと思います。

また、

「一流の男の背景には
 必ず母親の影響がある」

という名言もあります。

渡部先生のお母さんはどんな方でしたか。


【渡部】
私の母が亡くなった時に、
母にお世話になったという
お婆さんがお葬式に来ていまして、
「あの方は偉人でした」と。

母は一主婦でしたが、
亡くなった時には
地方新聞の記事にもなりました。

というのも……


※好評だったトークセッションの
 続きは本誌でお楽しみください!

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