69歳で起業家デビュー


吉田博一さんは69歳で
リチウムイオン電池の会社を
立ち上げ、80歳のいまも
開発に情熱を注がれています。

そんな吉田氏を高く評価する
北尾吉孝さんとの対談記事の一部を
紹介します。


吉田 博一(エリーパワー社長)
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北尾 吉孝(SBIホールディングス社長)

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※『致知』2017年11月号
※特集「一剣を持して起つ」P12

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【北尾】
吉田さんは住友銀行で副頭取まで務められ、
グループの住銀リースの経営を担われた後、
慶應義塾大学の教授に転身され、
今度は起業家でしょう。

この変身ぶりが見事ですし、
その時々に築かれたご人脈、ご縁が
次のステージにどんどん生かされている。
大変な強運の持ち主でもいらっしゃると思います。


【吉田】 
65歳で住銀リースの社長兼会長を退いた時には、
これで人生も終わりかなという思いも頭をよぎりました。

ところが、たまたま慶應義塾大学の電気自動車を
視察する機会がありましてね。

電気自動車は遅いものだと思い込んでいたところが、
試乗してみてその加速力に驚いたんです。

これは環境・エネルギー問題を解決する
切り札になると考えて資金集めなどの支援を始め、
のちに慶應義塾大学に教授として迎えられました。
 


そうして5年ほどやっているうちに、
電気自動車を動かすリチウムイオン電池こそが
これからのエネルギーの主役になる。

安全で安価な大型リチウム電池を量産できれば、
世界規模のビジネスになると確信したのです。
 
発電の方法というのは、原発、太陽光、風力等々、
どんどん出てきていますけど、
せっかくつくった電力を蓄積する電池がなければ
有効に使えません。

それに、これからは従来のように
電力会社の大発電所から電力を供給するばかりでなく、
家庭やオフィスでつくられた電力を
電池に蓄積して売買することで、
電力の平準化を図る動きが
世界中で起こってくると思いました。
 
実際に私どものリチウムイオン電池はいま、
大和ハウス工業様を中心に
二万軒の住宅に設置されていて、
ほとんどが通信で結ばれています。

いまで言うIOTです。

出力一キロワットのシステムで換算すると、
100万軒結べばだいたい
原発一基分の電力供給が可能になりますから、
あと2、3年で蓄電池からの売電
が認められるようになるまでに、
いわゆるヴァーチャル・パワープラント、
仮想発電所の役割を担うことを目指しているわけです。


【北尾】 
それにしても、よいところに着目なさいましたね。
リチウムイオン電池といったら、
今後の日本の国際競争力の要になるくらい重要な分野ですよ。

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