2016年11月11日
◇ あなたの人間力を高める ◇
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致知出版社の「人間力メルマガ」 2016.11.12
これまで140名以上の不良少年たちを
雇用し、更生へと導いてこられた
野口石油社長の野口義弘さん。
ガソリンスタンド経営の傍ら、
20年以上にわたって続けてこられた
人育ての歩みに心揺さぶられます。
────────[今日の注目の人]───
☆ 騙されても裏切られても、信じ続ける ☆
野口 義弘(野口石油社長)
※『致知』2016年12月号【最新号】
※特集「人を育てる」P48
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うちに来て何事もなく
一回で更生できる子は、
これまで一人もいませんでした。
再び罪を犯して少年院や
鑑別所に送られていく。
もうね、涙を流すことは
いっぱいありました。
どれだけ信じても
騙され、裏切られる。
それでも信じ続けてきました。
今度も拘置所に行くんですけど、
新たに収監される子たちは一様に、
「野口社長に申し訳ないことをした」
と言ってくれますよ。
だから、彼らが出所してくる時には、
いつも同じ言葉で迎えるんです。
「あぁ、苦労したんやね。
大変やったね。
あったことは、もうよかよか」
って。
──過ぎたことはもういいと。
普通、再犯を繰り返すと、
もうあいつはダメだって
レッテルを貼るじゃないですか。
でもね、私の考えでは、
一回目より二回目、
二回目より三回目と出てきた時の
ほうがよくなっているんですよ。
だからこそ、どれだけ罪を犯そうとも、
私は決して彼らをクビにしません。
例えば、会社のお金を持ち逃げして、
二、三日して「ごめんなさい」と
帰ってきても、また雇います。
また、同じことをする。
それでも雇い続けます。
──罪を憎んで人を憎まず、
ということでしょうか。
そのとおりです。
罪は憎みます。でも人間って……
※惜しみなく不良少年たちに
愛を与え続ける野口社長の
インタビューの続きは
本誌でお楽しみください。