2016年09月21日
▲ あなたの人間力を高める ▲
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致知出版社の「人間力メルマガ」 2016.9.22
極限環境に生きる生き物を
追い続ける広島大学教授・長沼毅さん。
その視線の先にあるのが
海底火山の周辺に生きる
チューブワームです。
果たしてどんな生き物なのでしょうか。
────────[今日の注目の人]───
☆ 地球外生命体はいつ発見されるのか ☆
長沼 毅(広島大学大学院教授)
×
村上和雄(筑波大学名誉教授)
※『致知』2016年10月号【最新号】
※連載「生命のメッセージ」P116
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【村上】
海底火山の付近にはどんな生物が
存在しているのですか?
【長沼】
私が海底火山に興味を持つ
きっかけにもなったのですが、
チューブワームというのがいましてね。
微生物ではないので
「生命の起源」とは関係ないのですが、
生き物として大変面白いんですよ。
チューブワームは海底火山の周りに
群がるように生えていて、
熱水噴出孔からだいたい
1メートルくらい離れて生息しています。
というのも海底火山からは
300度を超える熱水が噴いていますが、
海底の水温は低いため、
ちょっと離れちゃえば20度から
30度まで水温が下がるんですよ。
【長沼】
形状としては、チューブ状の
白くて硬い筒の中に、
ミミズのような軟体が入っていて、
その先っちょが赤いのが特徴です。
ですから群生している姿は
まるで花畑のようなのですが、
もちろん植物ではありません。動物です。
ただ、この動物には物を
食べないという特徴があった。
【村上】
物を食べない動物?
【長沼】
チューブワームには
口も胃腸も肛門もないんですよ。
【村上】
それは変わってるな。
【長沼】
ではどうやってエネルギーを
得ているかというと……
※不思議な生物チューブワームとは。
本誌ではさらにその不思議な
生体に長沼先生が迫ります!
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『致知』推薦の言葉
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細胞は自分の役割を果たしながら、
臓器や個体を生かすために
助け合っている。
利他の遺伝子がなければ
生命は存続できない。
『致知』には、利他の遺伝子が働き、
成功した実例が数多く掲載されている。
自信を持って人に薦めたくなる
人生の教科書です。
──村上和雄氏(筑波大学名誉教授)