2016年12月16日
↑ あなたの人間力を高める ↑
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致知出版社の「人間力メルマガ」 2016.12.17
石川県金沢の小さな解体屋から
グローバル企業へと会社を
発展させた近藤典彦さん。
若き青年社長が経営者として
覚悟を定めた瞬間とは──。
────────[今日の注目の人]───
☆ 覚悟が定まった瞬間 ☆
近藤 典彦(会宝産業会長)
※『致知』2017年1月号【最新号】
※特集「青雲の志」P38
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その翌年、
初めて社員を雇ったんです。
年下の男性でした。
とても張り切って仕事を
してくれていたのですが、
ある日、私が事務所で
電話をしている時に、
作業場からドンという爆発音と
ともに火の手が上がりました。
彼が解体車のガソリンタンクを
バーナーで取り外していたところ、
ガソリンに引火してしまったんです。
私が事務所を飛び出て
作業場に向かうと、火だるまに
なった彼が「社長ー!」と
言いながら走ってきた。
私は彼を受け止め、
水たまりに転がして火を消し、
すぐに病院へ連れていきました。
──社員の方は助かったんですか。
幸い命に別状はなく、
彼は病室のベッドで
「社長、ごめんなさい。
自分が余計なことをしたばっかりに……」
って謝っていましたが、
私がちゃんと教えなかったことに
責任があるのは明白です。
すぐ親御さんに
連絡しなきゃいけないのに、
何と言われるか怖くて、
なかなか電話できない。
勇気を出して連絡を取り、
お父さんが来られると
私はその場で土下座し、
「本当に申し訳ございませんでした。
経営者として失格です。
息子さんに怪我を負わせて
しまった責任を取って、
この仕事を辞めます」
と伝えました。
そうしたら…
※さて、近藤さんは、そのお父さんに
どんな言葉を掛けられたのでしょうか。
中古車を解体業として、
世界80か国と取引をする
グローバル企業に育てた
近藤さんの原点とは。
この続きは本誌で。