2016年11月13日
◇ あなたの人間力を高める ◇
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致知出版社の「人間力メルマガ」 2016.11.14
ハイテク社会に不可欠な
めっき技術を持つ日本電鍍工業。
やり手だったお父さん亡き後、
会社はあっという間に赤字に転落。
父の築き上げたものを
何とか守ろうと立ち上がったのが、
娘の伊藤麻美さんでした。
────────[今日の注目の人]───
☆ 自分でやるしかない! ☆
伊藤 麻美(日本電鍍工業社長)
※『致知』2016年12月号【最新号】
※連載「第一線で活躍する女性」P98
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最初は、両親との思い出の詰まった
自宅を手放さなければならない
ことのほうがショックでした。
でも会社に何度か来るうちに、
こんな形で父が築き上げたものが
なくなるのが悔しくなって。
それに社員の顔を見ていると、
この人たちの働く場所がなくなると
ご家族はどうなるんだろう。
皆のためにも何とか会社を
残さなければという気持ちが
募ってきたんです。
こんな赤字会社を引き受けてくれる
人はいなかったんですけど、
私だけは違ったんです。
絶対この会社は大丈夫って。
何の根拠もなかったんですけど、
父を信じていたんです。
その思いがとても強くて、
やっぱり自分でやるしかないって
決心したんです。
帰国したのが平成11年の夏で、
その年の暮れに決心して、
社長になったの3月の末。32歳でした。
──不安はありませんでしたか。
もちろんゼロではありませんでした。
当時会社が抱えていた
10億円以上の借金を
個人保証するわけですからね。
両親からは何も資産を
受け継いでいませんでしたから、
失敗したら一生かかっても
返せない額です。
どう保証したらいいんですかって
弁護士の先生に聞いたら、
最悪自己破産という道があるけど、
社会的信用は失われると。
でも……
※「リーダーは雄弁であるよりも、
真心を込めた誠実な言葉で
語ることのほうが大事」と説く
伊藤さんは、いかにして
倒産寸前の会社を立て直した
のでしょうか。続きは本誌で!