2016年07月02日
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致知出版社の「人間力メルマガ」 2016.7.3
あたなは日頃、自分の睡眠について
どのように考えていますか?
本日は最新号に登場いただいた
睡眠研究の大家が語る
日本人の睡眠について取り上げます。
睡眠で悩まれている方、必見です!
────────[今日の注目の人]───
★ 心身の健康は良質な睡眠がつくる ★
白川 修一郎(睡眠評価研究機構代表)
※『致知』2016年8月号【最新号】
※連載「大自然と体心」P132
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日本人の睡眠状況を調べると
、非常に憂慮すべき状況が
浮かび上がってくるのです。
平成21年にOECD(経済協力開発機構)が
発表した睡眠時間の国際比較によれば、
日本の睡眠時間はOECD諸国の中で
韓国に次いで二番目に短くなっており、
さらに、NHKによる5年ごとの
生活時間調査でも、10歳以上の
日本人の現在の睡眠時間は、
昭和35年と比べて一時間近くも
短くなっているのです。
また、睡眠改善委員会による
全国の20~49歳の日本人
男女17,777名を対象とした
インターネット調査では、
実に79パーセントの人が、
睡眠に何らかの問題を
抱えていると回答しています。
睡眠時間が短いからか、
日本人の健康観も、
OECD諸国の中で下から2番目。
平成24年の自殺率の高さも、
韓国などに次いで3番目の
高さとなっています。
一般的に推奨される睡眠時間は
「七時間」とされていますが、
私たちの全国調査でも、
日本人の半数近くが限界ぎりぎりで
日常生活を送っており、成人の
10人に一人は5時間未満の睡眠時間で
生活していることが分かっています。
そのような世相を反映して、
子供たちの睡眠事情も
目を覆う惨状です。
平成13年に出生した4万人以上の
子供を対象にした厚生労働省の
21世紀出生縦断調査によると、
4歳6か月になった時点で
午後9時以前に眠る子供は、
20パーセント以下。2010年にも
同様の調査が行われましたが、
やはり結果は20パーセント以下でした。
私の年代では、子供たちは
午後8時~9時には寝ているのが
ごく当たり前のことだったと
記憶しています。
ではなぜ、日本人の睡眠時間は減少の
一途を辿り、国際的に見ても極端に
短くなってしまっているのでしょうか。
※著者はその原因として、
労働を美徳とする文化や
スマホなど電子機器の普及など
の要因を挙げていますが、
諸外国と比べて日本に大きく
欠けていることがあると言います。
詳しくは本文でどうぞ!