人気パティシエが語る、仕事の原点

仕事論

圧倒的な人気を誇る「小山ロール」の
生みの親のパティシエ小山進さん。

現在の躍進の原点は神戸の洋菓子店
「スイス菓子ハイジ」での
修業時代にありました。

小山 進(パティシエ エス コヤマ オーナーシェフ)
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※『致知』2017年11月号
※特集「一剣を持して起つ」P50

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前田昌宏社長は大変ユニークな人で、
僕はケーキづくりを直接教えてもらったことも、
ケーキをつくる姿を見せてもらったこともありません。

ただ、「このようなものが世の中にあったら面白いだろうな」
という発想の瞬間に居合わせることが何度もありました。

人に「面白い」と言われることが前田社長の一番の喜びでした。



僕自身が子供の頃からそうでしたから、
同じ感覚で生きている大人がいることが嬉しかったんです。

そうか子供のままでええんやなと。


──前田社長の生き方に大きな
  影響を受けられたのですね。

(中略)

ハイジでは16年間勤務し、ケーキ職人としてだけではなく
営業、商品開発、企画などいろいろな仕事をさせていただきました。

普通ならケーキ職人が「スーツ着ろ」と言われたら嫌だと思います。

僕はケーキをつくるのも好きだけど、
それ以上に誰かに喜んでいただけるのが
好きだから喜んでやりました。

何を頼まれても嫌じゃなかった。

だからこそ、次から次へと仕事を頼まれるわけです。

よく人にものを頼まれて嫌な顔をする人がいますよね。
僕は不幸やな、と正直思います。


頼まれていることは当てにされているということなのに、
なぜそこで嫌な顔をするの? って。

それで期待以上の仕事をしてお返ししてこそ評価がいただける。


(パティシエ エス コヤマの外観)


実際、僕は店長として行く店行く店売り上げを上げてきましたし、
短期間で10倍にしたこともあります。

──前田社長の期待に応えられた。

これも子供の時の遊びと似ているところがあって、
誰に習ったわけではないのに焼き菓子をてんこ盛りにしてみたら
おいしそうに見えると思って、
そのようにしたら、お客様がどんどん買ってくださったんです。

前田社長から「おまえに任せて駄目なら諦めがつく」と言って
いただいたひと言はいまでも忘れられませんね。

僕には最高の褒め言葉でした。