2017年06月14日
娘さんである三宅宏美さんを
メダリストにまで育て上げた
父・三宅義行さんが語る、
伸びる選手の条件とは?
───────「今日の注目の人」───
三宅 義行(日本ウエイトリフティング協会会長)
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三宅 宏美(重量挙げ女子日本代表)
※『致知』2017年7月号【最新号】
※特集「師と弟子」P54
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──これまで何百人もの
選手を見てこられた中で、
伸びていく人に共通するものは
何だと感じられていますか。
【義行】
それはね、目標が高くて、
素直さと謙虚さを
持っている選手ですね。
高い目標を本気で目指していれば、
常に練習を中心にして
物事を考えるようになり、
いかなる時も練習から
逃げなくなります。
また、日々の練習もただ
決められたとおりにやるのではなく、
その中で創意工夫を
重ねていくようになるんです。
その上で、目標を口にすること。
これはとても大事な
要素だと思います。
全日本で優勝する、
日本新記録を出す、
オリンピックでメダルを獲ると
目標を周りに言うことによって、
頑張らなきゃと自分に
プレッシャーをかける。
──高い目標を立て、
それを公言することで、
あえて自分自身を追い込んでいくと。
【義行】
有言実行、言行一致
ということですよね。
言ったことをやらずに、
「何だおまえ、
できなかったじゃないか」
って周りに言われて、
笑ってごまかすような
レベルの選手は強くなりません。
言った以上は
責任が伴うわけですから、
「おまえはちゃんと
言ったことをやるね」
と言われるように努力していく。
そういう自分に対しての
厳しさを持っている人間は
間違いなく伸びていきますね。
※父と娘の二人三脚でメダルを
掴んだ執念の歩みは
本誌でお楽しみください。