2016年08月02日
☆ あなたの人間力を高める ☆
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致知出版社の「人間力メルマガ」 2016.8.3
和歌山の谷井農園の農法は
とてもユニークです。
どこまでも自然界と波長を合わせ
その力を活用することで
最高品質のみかんや
フルーツジュースの
製造に成功されました。
谷井康人さんのインタビューの
一部をご紹介します。
────────[今日の注目の人]───
☆ 一流シェフを唸らせるみかん ☆
谷井 康人(谷井農園代表)
※『致知』2016年9月号【最新号】
※特集「恩を知り 恩に報いる」P44
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──みかん農園を継がれて、
まず手掛けられたことは何ですか。
市場に出荷しても十分な収入が
見込めそうもなかったので、
個人通販を手掛けました。
高校二年の時に読んだ
『百姓はおもしろい』という本に、
りんご農園の方が個人通販を始めたら
たくさんの注文が来た、
という話が紹介してあって、
それが頭にあったんです。
──手応えはいかがでしたか。
一年目はたまたま当たり年で、
いいみかんがたくさん採れたんですが、
二年目は逆にクレームが相次ぎました。
去年のほうが美味しかったって。
それで、毎年安定して
いい味を出すことに
取り組み始めたんです。
──具体的には、
どんなことをなさったのですか。
最初はいろいろ人工的に
手を加えてみたんですが、
甘くはなってもどうも美味しくない。
結局、自然な栽培方法を
追求することにしました。
その年の天候に逆らわずに、自然体で
しっかり陽を当てて完熟させる。
除草剤や農薬をなるべく使わずに、
何もしない状態に
限りなく近づけていくやり方を
模索していったわけです。
自然界には草や虫が
つくる生態系があって、
絶妙なバランスで維持されていますから、
草を抜いたり虫を殺したりすると
その生態系が壊れてしまうんです。
そういう不自然な環境で
育てられたみかんが美味しく
育つはずはありません。
逆にこちらが余計な手を加えないと、
みかんの木を含めた草や虫が、
自分たちでそのバランスを
保とうとして動き始めます。
土中の微生物も力を取り戻して、
みかんの木にも細かい根が
たくさん出てくるし、
葉っぱも多くなるんです。
山の木って何もしないのに
すごく元気でしょう。
それと同じ状態まで
持っていくのが理想なんです。
そのために重要なことは……
※自然と一体になった
谷井さんのみかんづくりや
ジュースの製造については
『致知』9月号をご覧ください。