2016年12月02日
↑ あなたの人間力を高める ↑
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致知出版社の「人間力メルマガ」 2016.12.3
近年、日本人が次々とノーベル賞を
受賞していますが、そういう方々は
日頃からいったいとんなことを
考えているのでしょうか。
本日は最新号から
平成22年にノーベル化学賞を受賞された
米パデュー大学特別教授・根岸英一さんの
発見に至る思考のプロセスに迫ります。
────────[今日の注目の人]───
☆ ノーベル賞受賞者の頭の中 ☆
根岸 英一(米パデュー大学特別教授)
※『致知』2017年1月号【最新号】
※特集「青雲の志」P10
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──新しい研究に取り組まれる際に、
心掛けておられることはありますか。
「発見に至るプロセス」
というものを考えていて、
それに則って研究を進めています。
──発見に至るプロセス?
まず出発点にあるのが、
こういうものが欲しいとか、
こうなったらいいなという
「ニーズ」や「願望」です。
セレンディピティー
(思いがけない偶然の発見)
というのも確かにありますが、
そればかりに頼ってはいけません。
次に、そのニーズや願望を
達成するために作戦を練ります。
そしてこの作戦でいこうと決めたら、
それに沿う方向で
「系統だった探究」を始める。
この系統だった探究というのが
実は非常に難物で、これでいいのか、
間違っているかもしれないと
思う瞬間が何度もあるんですよ。
失敗が続くと、こんなことを
やっていてもムダかもしれないと
思うことだってあります。
──あぁ、分かるような気がします。
そんな時に大事なことは、
「いや、自分は絶対に屈しない。
これでいくんだ」
と思い続けられるかどうか、です。
そう思い続けるには……
※根岸さんの研究者としての歩みは、
本誌で7ページにわたってたっぷりと
お話しいただきました。