2017年06月05日
これまで100人以上の弟子を
育て上げてこられたという
エーデルワイス会長・比屋根毅さん。
その愛弟子にして、関西で人気
洋菓子店を営む牧野眞一さんとが
語る、師と弟子との神髄とは。
───────「今日の注目の人」───
比屋根 毅(エーデルワイス会長)
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牧野 眞一(ムッシュマキノオーナシェフ)
※『致知』2017年7月号【最新号】
※特集「師と弟子」P24
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【牧野】
私自身が人を育てる
立場になってみると、
どんどん伸びていく子もいれば、
せっかくいいセンスを持っているのに
途中で伸び悩む子もいます。
やっぱり自分がいまやっている
仕事がどれだけ好きか、
天職と思えるかどうか、
そこに大きな違いがあると
私は思うんですけど、
会長はどう思われますか。
【比屋根】
確かにあなたの言うとおり、
自分の仕事を神様から与えられた
本当に素晴らしい職業だと
思うことはとても大事だと思う。
そういう思いがあるから頑張れるし、
人様に喜びを与えるような
素晴らしい仕事ができると思います。
それから、やっぱり伸び悩む子は、
素直さがないというのかな、
苦言を呈する人を避ける子は
なかなか成長できないだろうね。
苦言を呈する人に
しっかり耳を傾けて、
自分を見失わないように
することが大切なのに、
残念ながらそういう人を
避けてしまうようだと、
行き詰まってしまうのは
確かだと思いますね。
あなたのように僕のところ
から独立していった弟子、
さらにその人のもとから
独り立ちした孫弟子は、
もう全国で100人くらいいるけれども、
お店を繁盛させている人は
やっぱり素直だね。
もう立派な成功者になって、
苦言を呈する人は
僕くらいしかいないから、
結構厳しいことも言うんだけれども、
「分かりました、気をつけます」
「言っていただいて
ありがとうございます」
とすごく素直に受け止めてくれて、
お店をますます立派にしていく。
中には……
※人生を賭してお菓子づくりに
捧げてきたお二人の歩みは、
本誌でお楽しみください。