2017年03月07日
世界的なスポーツ用品ブランドを
率いるアシックス社長CEOの
尾山基さんが語る、
創業者・鬼塚喜八郎氏ぼ素顔とは。
───────「今日の注目の人」───
☆ アシックス創業者・鬼塚喜八郎の素顔 ☆
尾山 基(アシックス社長CEO)
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山本 良一(J.フロントリテイリング社長)
※『致知』2017年4月号【最新号】
※特集「繁栄の法則」P60
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【尾山】
私が影響を受けたのは、
やっぱり創業者の鬼塚喜八郎ですね。
あの人がすごいのは、とにかく
徹底してお客様を見ていたことです。
創業当初は問屋さんにも
小売屋さんにも相手にされなくて、
自分で直接競技会場を営業して
回っていたんですけど、
そうした苦労を重ねてきた経験から、
問屋さんや小売屋さんの
先にいらっしゃるお客様のことは、
すごく見ていました。
私もその姿勢には随分感化されましたね。
それから印象に残っているのは、
1992年のバルセロナ五輪の時のことです。
鬼塚は、当時IOC会長だった
サマランチさんと開発途上国への
スポーツ用具寄贈などで
協力関係を築いてきたんですが、
二人が面会する際に、私が急遽
通訳を務めることになりましてね。
サマランチさんのお話を訳したら、
「彼は絶対にそんなことを
言うわけがない」
と言うんです。
鬼塚の頭の中には、サマランチさんの
過去の発言が全部入っていて、
彼はそんな発想はしないはずだと。
あれはすごかったですね。
【山本】
鬼塚さんは、リーダーとしての
尾山さんをどのように
ご覧になっていたのでしょうね。
【尾山】
鬼塚に息子がいなかったので、
周囲からは私が後継者と
見られていましたが、
鬼塚はそういうところは
非常に厳しく見ていましたね。
最初に役員になる機会が
巡ってきた時も鬼塚の
反対で見送られましたし…
※尾山さんが語る
組織を繁栄へと導く
リーダーの条件とは?
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