むずかしいことをやさしく


『致知』最新号は「腹中書あり」。
人生、生きていく上で、
心の支えになる本を持つのは
とても大事ですね。

本日は『論語』講師として人気の
安岡定子さんが心の支えにされてきた
本の一部をご紹介します。


────────[今日の注目の人]───

★ 古典をどう活学するか ★

安岡 定子(こども論語塾講師)

※『致知』2016年7月号【最新号】
※特集「腹中書あり」


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6月11日

二冊目に挙げるとしたら、
池田晶子さんの『十四歳からの哲学』。

私も若い方と接する機会が多いので
最近改めて読み返したのですが、
とても参考になりました。

こういう一節があるんです。


「本当のことを知るためには、
 正しく考えることが必要だ。
 正しいということは
 自分一人に正しいのではなく、
 誰にとっても正しいことだ」
 

哲学と聞くと
難しいイメージがありますけれども、
14歳の子に本当に分かりやすい言葉で
「正しい」とはどういうことなのかが
書かれてあります。


たぶん池田さんは
たくさんの哲学書を読まれた、
とても見識が高い方だと思いますが、
最後にはここまで
シンプルな表現になるのかって
とても感銘を受けました。


作家の井上ひさしさんが


「むずかしいことをやさしく、
 やさしいことをふかく、
 ふかいことをおもしろく」


という有名な言葉を残されていますが、
本当にそうだなと思います。
自分がどれだけ消化したかによって、
発せられる言葉の深さ、
面白さも全く違ってくるわけですから。
 


※易しいことを難しく
 表現する人はいますが、
 難しいことを誰にでも分かるように
 表現できる人はそう多くありません。

 本当に分かっていないと、
 なかなかできることではありませんね。

 『致知』最新号は、
 このような素敵な言葉が満載です!

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