2017年08月09日
次々と魅力的な売り場づくりに挑戦し、
青果だけで1か月で2,000万円もの
売り上げ実績を持つパートタイマー、
勝俣千恵子さん。
そんな勝俣さんの生きる
姿勢が滲み出ているような
お話をご紹介します。
───────「今日の注目の人」───
勝俣 千恵子(いちやまマート城山店メイト)
※『致知』2017年9月号【最新号】
※特集「閃き」P44
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いま思い返しても、よくそこまで
やったなって思うんですけど(笑)、
もちろん仕事だけじゃなくて、
家庭のことも疎かにはしませんでした。
だから家のこともしながら仕事もやる。
忙しい時は朝7時から夜10時くらいまで
仕事をしていたこともありましたけど、
それも主人の理解があってのことで、
随分協力もしてくれました。
ただ、主人は2009年に
亡くなってしまったんです。
その2年前にがんを
宣告されたんですけど、
その時に少しでもいい病院にと思って、
静岡にあるがんセンターに
入院してもらうことにしました。
その時は凄まじかったですね。
朝7時にお店に来て、
5時頃に仕事を終えると、
そのまま車で一時間半くらい
かけて病院に見舞いに行く。
深夜12時頃までいて、
それからまた家に帰って寝ると、
翌朝には子供たちのお弁当を
つくるので5時半くらいに起きる。
そんな生活が続きました。
──確かに凄まじいですね。
主人は無理して来なくて
いいよって言うんですよ。
でも、私は後悔するのが嫌なんです。
だからいつも後悔しないように
精いっぱいやってきました。
仕事は任されている以上必ずやる。
入院中の主人のお見舞いも行きたい。
だったら自分はどうすればいいか。
よし、両方やろう、と
決めてからはとにかく突き進みました。
結局、1年9か月の闘病生活を
経て主人は旅立ちましたけど、
そのことで後悔することは
あまりなかったですね。
──勝俣さんの生きる姿勢が
凝縮されているようなお話ですね。
※閃きを湧き立たせて、売り上げを
上げていった軌跡は、本誌で
詳しくお話しいただいています。