2016年11月28日
◇ あなたの人間力を高める ◇
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致知出版社の「人間力メルマガ」 2016.11.29
56歳で幼稚園をつくり、
103歳のいまも理事長として
教育に思いを寄せる近藤とみさん。
デジタル化の波が教育にも
押せ寄せる中、近藤さんの取り組みに
本当の教育とは何かを考えさせられます。
────────[今日の注目の人]───
☆ お母さんに「ありがとう」 ☆
近藤 とみ(学校法人まさ美学園)
※『致知』2016年12月号
※連載「生涯現役」P106
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私がよく親孝行は大事だというのも、
園児たちの心の豊かさを育むためですよ。
ところが、いまは難しい時代になって、
お母さんたちがお弁当を
つくるのが面倒くさいからと、
よそから取り寄せるでしょう。
でも、うちは月曜日だけは
ちゃんと手づくりのお弁当を
持ってこさせるんです。
日曜日の残りものでもいいから、
お母さんが弁当をつめて、
それを持たせなさいって。
お昼になると
「きょうはお母さん
ありがとうの日だね」
って言いながら、
園児たちの机を回っていくと、
あっちからもこっちからも、
私にお弁当の中身を見せにくるんですよ、
それも喜んで。
──情景が目に浮かぶようです。
子供にはただ口でお母さんに
感謝しなきゃいけないよ、
と言っても分からん。
でも、こうやってお弁当一つで、
お母さんに「ありがとう」が
言えるようになります。
ここから豊かな心が生まれる。
これが本当の教育ですよ。
それからもう一つ言いたいのが、
子供は砂場から育つということ。
例えば、だんごをつくって
綺麗に並べた女の子が、
「お父さん、ご飯ですよ」
って言う(笑)。
ままごと遊びですね。
「ありがとう、お父さん喜ぶね」
と私は言うんですけど、
そうやって誰もが
砂場から大きくなるんです。
早くから「1+1=2」
を教えるよりも、
遊びながら教育する。
それが本当の教育だと思いますね。
ところがいまは親孝行一つとっても…
※「古きもまた新なり」と語る
近藤さん。その言葉を裏付ける
取り組みの続きは本誌で。