致知社員が選ぶ!365教科書シリーズ「1日1話、私のイチオシ」vol.13

社員の日常

2020年末に第1弾が発売されて以来、いまも連日、読者の皆様から感動の声が寄せられている「1日1話、読めば心が熱くなる365人の教科書」シリーズ。
わずか1ページの分量でありながら、一つひとつのお話には、胸が熱くなる感動が詰まっています。
全部で730あるお話の中で、皆さまの心に最も深く残ったのは、どのお話だったでしょうか?

「1日1話、読めば心が熱くなる365人の教科書」シリーズの中から、致知出版社社員が特に心に残った記事と、その感想をシェアしていきます。

『1日1話、読めば心が熱くなる
365人の仕事の教科書』

2月23日 マザー・テレサへの質問
上甲 晃 (志ネットワーク「青年塾」代表)

マザー・テレサの言葉に常々深い感銘を受けていた私は、この人に会いたいという思いを募らせ、ついに後先考えずにインドのカルカッタ(現・コルカタ)へ渡りました。彼女に直接、どうしても聞いてみたいことがあったからです。当時のカルカッタは人口1千万人のうち200万人が路上生活者で、至るところに生死も分からない行き倒れの人が転がっていました。全身から膿を出している人、ウジ虫の湧いている人、とても側に寄れたものではありません。しかしマザー・テレサと仲間のシスターたちは、一番死に近い人から順番に抱きかかえて、死を待つ人の家に連れていき、体を綺麗に洗ってあげ、温かいスープを与えて見送るのです。

せめて最期の瞬間くらいは人間らしくと願ってのことでした。運よく、カルカッタの礼拝堂でマザーに面会することのできた私は、「どうしてあなた方は、あの汚い、怖い乞食を抱きかかえられるのですか?」と尋ねました。マザーは即座に、「あの人たちは乞食ではありません」とおっしゃるので、私は驚いて「えっ、あの人たちが乞食でなくていったい何ですか?」と聞くと、「イエス・キリストです」
とお答えになったのです。私の人生を変えるひと言でした。

マザーはさらにこうおっしゃいました。「イエス・キリストは、この仕事をしているあなたが本物かどうか、そしてこの仕事をしているあなたが本気かどうかを確かめるために、あなたの一番受け入れがたい姿であなたの前に現れるのです」目から鱗うろこが落ちる思いでした。マザーの言葉を伺った瞬間、私が松下政経塾で、あんな人は辞めてほしいと思っていた塾生が、実はイエス・キリストであったことに思い至ったのです。自分はこれまで、他人を変えようとするあまりどれほど人を責めてきたことだろうか。しかし、いくらそれを続けたところで人を変えることはできない。

人生でただ一つ、自分の責任において変えられるのは自分しかない。常に問われているのは、自分から変わる勇気を持てるかどうかだ。このことに気づいた途端、心が晴れ晴れとしてきたのです。

致知出版社 管理部 長尾睦子

私の心に残ったのは、「神様はあなたが本気かどうかを確かめるために一番受け入れがたい姿であなたの前に現れる」というお言葉をのこされたマザーテレサもまたご自分と戦っていらしたと言うこと。

他人を変えるのではなく自分を変える勇気を持てるかどうかだと気づかされたとの一文です。

人間は誰しも苦手な人がいる。だからこそ成長があるのであり、他人を責めて変えようとするのではなく、自分の責任で変えられるのは自分しかいないことを肝に銘じて感謝の心で私の周りで関わる全ての方々と接したいと思いました。

皆様の感想を募集します!

皆さまからの熱い想いもぜひお聞かせいただければ嬉しく思います。ご投稿をお待ちしております。

◆募集内容
『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』もしくは、『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』の中から、最も強く心に響いたお話と、その理由(250字程度)を下記の投稿フォームよりお送りください。

◆投稿に当たっての注意事項
お送りいただいた内容は、弊社から配信しているメールマガジンやSNS、月刊『致知』誌面などで紹介させていただくことがございます。フォーム上で、掲載可、匿名なら掲載可、掲載不可を選択ください。
※感想をお寄せくださるだけでも結構です。

◆応募特典
ご投稿いただいた方全員に、「読めば心が熱くなる1週間の言葉カレンダー」(PDFダウンロード形式/非売品)をプレゼントさせていただきます。

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