「三十にして立つ」——SBIホールディングス会長兼社長・北尾吉孝が贈る20代へのメッセージ

SBIグループの総帥として、総従業員数1万7,000人を率いる北尾吉孝氏。若いビジネスマンから厚い支持を受ける氏の原点は、学生時代に学んだ「古典的教養」にあるといいます。20代の時期をどのような心構えで過ごしたらよいのか。いまを生きる若者へのメッセージをお届けします。
(本記事は『致知』2011年7月号 連載 「二十代をどう生きるか」より一部を抜粋・編集したものです)

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古典的教養こそ必須科目

20代をどう生きればよいか。

当時の私は別段、そうしたことを考えて過ごしていたわけではない。 ただ「三十にして立つ」という言葉もあるように、30歳までにはある程度自分の志を固めなくてはいけないと考えていた。

そういう点で、20代とは、志を立てる前の段階であり、特に15歳を過ぎてから30歳に達するまでの15年間はあらゆる意味での勉強期間ということになるだろう。

私自身は大学を卒業するまでの間、「論語」「孟子」「老子」「韓非子」などの中国古典や安岡正篤先生の書物を濫読し、古典的な教養を高めていくよう努力していた。

大学時代までは年齢的にほぼ大差がない仲間たちと接しているが、 会社に入れば、年齢差も地位の差もある人たちとも多く関わっていくことになる。そういう社会の中で自分の分を弁えながら、どのような立ち居振る舞いをしていけばよいか。

中国古典では、例えば「礼」(礼儀・礼節・礼譲など)の大切さがよく説かれているが、そうしたものを実社会の中でいかに実践し、 さらに磨きをかけていけるかが問われるのである。

学生時代にそうした勉強を何もしていなければ、社会に出て頭打ちになり、様々な人間関係の中で悩んだり苦しんだりするというケースがよく見られる。

従って人間学を中心に据えた読書をし、古典的教養を身につけることは、会社に入る前段階での必修条件であり、それこそが本当の必修課目ではないかと私は考えている。


(本記事は月刊『致知』2011年7月号 連載「二十代をどう生きるか」より一部抜粋・編集したものです)

◇ 北尾吉孝(きたお・よしたか)
昭和26年兵庫県生まれ。49年慶應義塾大学経済学部卒業後、野村證券入社。53年英国ケンブリッジ大学経済学部卒業。野村企業情報取締役、野村證券事業法人三部長など歴任。平成7年孫正義氏の招聘によりソフトバンク入社、常務取締役に就任。11年ソフトバンク・インベストメント(現・SBIホールディングス)を設立、代表取締役社長に就任。現在、SBIホールディングス会長兼社長。著書に『何のために働くのか』『強運をつくる干支の知恵』『人間学のすすめ』(いずれも致知出版社)など多数。

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