発信し続けること、それが原点—— 人気ブロガー・ワタナベ薫さんは、なぜ書き続けるのか

実業家であり、フォロワー数約8万人の人気ブロガーでもあるWJプロダクツ代表のワタナベ薫さんは、その著書が累計100万部を突破するなど、多方面で活躍されています。ワタナベ薫さんはどのような思いで日々ブログを発信されているのでしょうか、ご活動の原点に迫ります。

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読者の方のために

ーーワタナベさんは実業家でありながら、フォロワー数約八万人の人気ブロガーであり、ご著書は累計百万部を突破されるなど、多方面でご活躍ですね。

〈ワタナベ〉
自社で開催するセミナーや講演の企画・運営、化粧品や健康食品などの販売を担う企業の経営をはじめ、様々なことをやらせていただいています。最近の著書では私がコーチングの仕事もしていることから、出版社からメンタルコーチという肩書をいただきました(笑)。

詳しく説明すると、コーチングの理論を基に私の体験を交えながら、女性たちが主体的に輝く人生を送るための情報をブログや書籍、セミナーなどを通して発信しています。

コーチングとは目的達成術の一種で、「教えないこと」をベースにしています。人生で起こる様々な出来事で悩みを抱える女性たちが「すべての悩みや問題の答えは自分の中にある」と自分で気づいて、自分の中から答えを出すことをサポートするのが私の仕事だと心得ています。そのために、ブログやオンラインサロンなどでは参加者に向けて問いを投げかけることを常に心掛けていますね。

――どのような質問を投げかけているのですか。

〈ワタナベ〉
「本当はどんな人生を歩みたいのか」「何を望み、何を望んでいないのか」など、女性たちが自分の内面を知るための質問です。日々次から次へとやらなければならないことが起こる中で、一度立ち止まって、自分自身の内面と向き合うきっかけになるような問いかけをしているんです。

この春からはプロコーチ養成スクールの開講を予定しています。私もコーチングを学んでからクライアントだけでなく、自分自身の人生も好転したので、そういう人を一人でも多く増やそうと力を入れて準備しているところです。

――コーチングを始めたきっかけをお話しください。

〈ワタナベ〉
14年前に始めたのですが、その2年前、2006年から既に女性に役立つ情報発信を目的としたブログを立ち上げていました。ただ、内容が私の個人的な体験や知見を中心に書いたものだったので、それを裏づけする体系化された理論が欲しいと思ったんです。ですから、ブログの内容をもっとよくしたいという純粋な思いがきっかけです。

――16年間毎日更新されていることからもワタナベさんのブログへの熱意が伝わってきます。

〈ワタナベ〉
ブログは毎日2時間かけて書き上げ、夜中の零時に更新しています。ありがたいことに多くの方が毎日楽しみにしてくださっていて、配信が午前2時を過ぎた時も「待ってました」と読んでくださる方がいらっしゃるくらいです。

ページには1日に3万人以上の方に訪問いただき、朝7時が最も多く、朝起きて私のブログを読むことを習慣にしてくださっている方がいらっしゃるのも本当にありがたいなと感じています。

ブログが口コミで広まり、そこからセミナーや書籍の発刊にも繋がっていきました。考えてみれば、いまの仕事はすべてブログから始まったといっても過言ではありません。365日、どんなに疲れていても、しんどい時でも毎日休まず発信し続けることが私の原点であり、土台なんです。

――飾り気のない本音が伝わるメッセージに、多くの女性が励まされていると伺いました。

〈ワタナベ〉
ファンの方からは「ワタナベ節」って言われるんですけど(笑)。

例えば、5年前に母が亡くなった時に書いたブログでは、率直に「しんどかった」と書いた上で、最終的には親よりも長生きしていることが最大の親孝行という内容を綴りました。辛い体験であればまずそれを受け入れ、そこから学んだことやどういう心構えで乗り越えたかを必ず記事の終わりに入れるようにしています。

私も言葉に励まされてきた人間なので、ブログや著書を通して誰かの励みになっていればそれ以上の喜びはありません。


(本記事は月刊『致知』2022年4月号 特集「山上山また山」に掲載の連載「第一線で活躍する女性」より一部を抜粋・編集したものです)

『致知』2022年4月号には、ワタナベ薫さんのインタビューを掲載。ブログの書き始めたきっかけ、直面した逆境や困難まで、これまでの人生の歩み、活動に懸ける思いを語っていただいています。ぜひご覧ください。詳細はこちら

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◇ワタナベ薫(わたなべ・かおる)
1967年生まれ。2006年にブログ「美人になる方法」を開設。2010WJプロダクツを設立し、代表取締役に就任。著書に『女は年を重ねるほど自由になる』(大和書房)『凜として生きるための100の言葉』(KADOKAWA)など多数。

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