相撲の四股で簡単エクササイズ


これまで本誌では
様々な健康にまつわる健康法を
お伝えしてきましたが、
最新号で取り上げているテーマは
相撲の伝統的トレーニング、四股です。

なぜ相撲の四股が体によいのか。
ちょっと気になるところですね。


────────[今日の注目の人]───

★ 相撲の四股で簡単エクササイズ ★

桑森 真介(明治大学教授)

※『致知』2016年7月号【最新号】
※連載「大自然と体心」

───────────────────

もう一つ、誰もが知っている
伝統的な相撲のトレーニングとして、
四股を挙げることができるでしょう。

何十回、何百回と踏むこともある
四股ですが、数十秒で終わる競技なのに、
どうしてそんなに長時間を要する
トレーニングが伝統として
伝わっているのか理解
できない部分もあります。


しかし、四股をウオーミングアップや
クーリングダウンの観点から考えてみると、
とても理に適っているのです。

どのような時に四股を踏むかというと、
通常は激しい稽古前や、稽古の最後に
行うぶつかり稽古が終わった後に踏みます。

つまり、稽古前であれば四股を踏むことで
股関節や筋肉を軟らかくし、
全身の血液の循環をよくする
ウオーミングアップ効果が、
稽古後であれば無理なく
徐々に体を落ちつけていく
クーリングダウンの効果が
あるといえるでしょう。


四股は、踏み方によっては
非常に負荷の大きい筋力強化に
有効なトレーニングになりますが、
負荷を軽くして何百回でも
踏めるようにも調節ができます。


若い力士が、激しい稽古の
後ふらふらの状態で、
つい楽な四股を踏んでいると、
親方から

「もっときつい四股を踏むんだ!」

と叱責される姿をよく見かけます。


このように四股は負荷を自由に
変え行うことができます。

これは四股が、子供や女性、
お年寄りなどでも、ゆっくりした
動作で無理なく安全に行える
エクササイズとして活用できる
可能性を示しています。


(略)


ただし、力士が行っている四股は、
一般の人がまねをしてみようとしても、
腰を低くした状態から足が上がらない、
バランスをとってゆっくりと
足を上げることができない、
きつくて何回もできない、
といったことになるでしょう。


そこで、四股を健康増進に取り入れる
ためには少し工夫が必要になります。



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