孔子の失望


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致知出版社の「人間力メルマガ」 2016.9.28


聖人と言われる孔子ですが、
社会的に見れば、
いわゆる「成功者」ではありません。

五十代でようやく実力が認められたものの、
やがて孔子を失望させるような
出来事が起きてしまいます。

────────[今日の注目の人]───

☆ 帰らんか、帰らんか ☆

安岡 定子(こども論語塾講師)

※『致知』2016年10月号
※連載「親子で読む孔子の人生」P122

───────────────────

五十代にしてようやく
魯の国で大司寇(最高裁長官)となり、
実績を認められるようになった
孔子でしたが、
隣国の斉が政略目的で
美女軍団を送り込むと、
魯の重臣たちは
たちまち美女たちの虜になりました。

理想の政治を目指す孔子は、
この様子を目の当たりにして
とても失望し、
ついに魯の国を離れます。


ここから14年間に及ぶ
放浪の旅が始まるのです。


孔子が弟子たちとともに
長いこと苦しい旅を
続けることができたのは、
新たな仕官の道を求めるという
孔子自身の気持ちが
萎えなかったこともあるでしょうが、
孔子の教えを求めている人たちの
期待に応えたいという思いもまた
大きかったと思います。

政治的なアドバイスを求める
国王や権力者は、
孔子の思いに適う人ばかりでは
ありませんでした。


しかし、実際に訪ねていって
考えを伝えることに
価値を見出していたのでしょう。

その孔子が


「帰らんか、帰らんか」


という心の声に従って
故郷の魯の国に帰ったのは
70歳の時でした。

それから亡くなるまでの3年間は……。



※晩年の孔子は
 どのような生き方をしたのでしょうか。

 孔子の歩みと、それを取り巻く
 弟子たちのエピソードが
 本誌で紹介されています。

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