2015年10月02日
┃致知出版社の「人間力メルマガ」 2015.10.2 (Fri)┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
創刊37周年の記念号となった
『致知』10月号の総リードにも取り上げられ、
話題となった伊與田覺氏による
『愛蔵版「仮名論語」』。
今年6月の発売以来、素読用の決定版として、
また、お子様やお孫様、社員様への贈り物としても
大変喜ばれています
一家に一冊、一社に一冊、
ぜひ座右に置いてお役立てください
本書刊行のいきさつが綴られた
『致知』10月号総リードの一部を紹介します
香を焚き、一字一字に祈りを込めて書き上げられた
『論語』の魅力を、ぜひ皆さまも
味わっていただけましたら幸いです
永久保存版『愛蔵版「仮名論語」』
■□―――――――――――――――――――□■
伊與田覺氏のご労作『仮名論語』の愛蔵版を、
このほど弊社より出版した。
七歳から百歳になる今日まで九十三年、
毎日『論語』を一章ずつ読み続けている氏からは、
先哲遺訓に学ぶ姿勢を身をもって教わった。
永年師と仰いできた安岡正篤師が八十六歳で亡くなったのは、
伊與田氏六十七歳の時。
師を失い、次第に立つ気力をなくしていく自分を、
氏はどうすることもできなかった。
翌年、安岡師一周忌の席で新井正明氏
(関西師友協会会長・故人)が
『論語』の一節を引用して挨拶を述べた。
伊與田氏はこれに非常な衝撃を受けた。
その一節とは――。
「子曰わく、力足らざる者は中道にして廢(はい)す。
今女(いまなんじ)は畫(かぎ)れり」
(力のない者は中途で倒れる。
お前はやりもしないで、自分でできないと言っているだけだ)
これが頂門の一針となった。
伊與田氏は『論語』全文に仮名をつけて浄書することを決意。
香を焚き、一字一字に祈りを込めて書き上げたのが
『仮名論語』である。
真に先哲の遺訓に学ぶなら、
人は七十歳からでも新たな人生をスタートさせることができる。
伊與田氏の人生はそのことを私たちに教えてくれている。
その伊與田氏の言葉。
「自己自身を修めるにはあまり効果を期待せず、
静々と人知れずやられるといい。
それを三十年、四十年とずっと続けていくと、
風格というものができてくる」
こうも言う。
「西洋の老いは悲惨さがつきまといますが、
東洋的な老いは人間完成に向けた熟成期なのです。
年をとるほど立派になり、息をひきとる時に
もっともすぐれた品格を備える。
そういう人生でありたいものです」
九十余年、先哲の遺訓を噛みしめ、
自省自修してきた人の言葉には人を奮起させる力がある。
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