2017年10月13日
多くの企業に活路をもたらし、 
日本のトップマーケターにも選出された 
経営コンサルタントの神田昌典さんに、 
ご自身の役割についてお話しいただいています。 
 
神田 昌典(経営コンサルタント) 
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※『致知』2017年11月号 
※特集「一剣を持して起つ」P36 
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コンサルタントとしての私の役割は、 
企業の進化を速やかに 
一貫性を持って根づかせることである。 
  
私がお手伝いをさせていただいている 
年商400億円の中堅企業様は、2年間で株価が4倍になり、 
『日本経済新聞』の急成長ビジネスランキングでトップになり、 
さらに1年間で新入社員の離職率は半分に減った。 
  
こうした実績を上げる際に最も重要な作業は、その会社の秘めている 
未来に向かうエネルギーを言語化すること、価値探索である。 
 
トップが会社のビジョンについて潜在意識で感じている、 
言語化できない言葉を引き出すのである。 
 
うまく引き出されたトップは、 
 
 
「そうなんだよ神田さん、 
 私はそれをやりたいと思っていたんだよ」 
 
 
と顔を輝かせる。 
  
その上で今度は幹部の方々にも同じ作業を行い、 
それまで声にならなかった思いを吸い上げていく。 
 
 
そこで自分たちの考えていたことが、 
社長の思いと同じであることに気づけば、 
会社は未来へ向かって力強く歩み始める。 
 
方向性が違う人は自然にいなくなるので、 
その下にいる若手が動きやすくなり、 
新しい価値の創造に力を発揮し始めるのである。 
  
その会社が長い間積み重ねてきた歴史を、 
そのまま未来へ振り向けようとしてもなかなかうまくいかない。 



						




