「職員に『またか』と思われるまで言い続ける」——宮崎県都城市市長・池田宜永の実践に学ぶリーダーのあり方

ふるさと納税受入額で5度の日本一に輝く宮崎県都城市。同市を牽引する池田宜永市長は2012年の就任以来、前例主義が蔓延する市役所内の意識改革を断行し、市民サービスの向上に心血を注いできました。改革の原動力となったのが、独自に編み出した行動指針「都城フィロソフィ」です。いかにして都城フィロソフィを現場に浸透させてきたのでしょうか。池田市長の実践からリーダーのあり方を学びます。
(本記事は月刊『致知』2025年8月号 特集「日用心法」より一部抜粋・編集したものです)

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地道な発信の積み重ねがゴールへの一番の近道

──都城フィロソフィを浸透させるために、日々心懸けていることはありますか?

〈池田〉
それはたった一つ、リーダーである私が根気強く、何度も職員に直接伝え続けることです。

例えば、年に10回以上は職員研修の場に私が直接話をしに行きます。つい先日も、部課長職を対象とした研修に参加し、都城フィロソフィの内容や考え方について1時間話してきました。

さらに、研修後の職員の感想文を読み、この項目は伝わっている、この項目は伝わっていないなと確認し、伝わっていない項目は折を見て話すように心懸けています。

それから、毎月初めには館内放送でメッセージを発信します。市政の動向を共有するとともに、1項目ずつ都城フィロソフィの解説を行うようにしました。このメッセージは就任当初から続けていて、今年6月で150回を迎えました。

要は、職員に「また同じ話か」と思わせれば勝ちですよね。

──ああ、「またか」と思われるまで言い続けると。

〈池田〉
根比べみたいな話ですけど、職員が「またか」と辟易しているということは、私の思いが頭に残り始めた、フィロソフィが浸透してきた証かなと。職員に嫌がられるまで繰り返し説き続けることで、感化された職員が1人、また1人と増えていき、利他の精神が広がると信じてやってきました。

実際、都城フィロソフィの導入から丸6年が経過した現在では、市民の方々から「職員の皆さんが元気に挨拶してくれるようになった」「受付の対応が変わった」といったお声を多くいただくようになりました。ある意味、市役所を一番厳しい目で見ている市民の方々が、職員の変化を感じ取ってくださっていることは、私にとって最上の喜びです。

急がば回れで、一見遠回りのように思える地道な発信の積み重ねが、ゴールに辿り着く一番の近道なのではないでしょうか。


~本記事の内容~(全5ページ)
◇日本一の肉と焼酎を誇る美食の都
◇自治体経営で市民の幸福と市の発展を実現する
◇人生の転機となった副市長の経験
◇一年間侃々諤々議論を重ね「都城フィロソフィ」策定
◇地道な発信の積み重ねがゴールへの一番の近道
◇かくしてふるさと納税日本一を実現した
◇人間力とは当たり前を当たり前にやること

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◇池田宜永(いけだ・たかひさ)
昭和46年宮崎県生まれ。九州大学経済学部卒業。東京大学大学院経済学研究科修了。平成6年大蔵省入省。財務省主計局主査、都城市への出向を通じて副市長などを歴任。24年より都城市長に就任。現在4期目。「自治体経営」を掲げ、市の発展や住民の安心・安全確保に努めている。

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