運命をひらく小さな習慣! 「まゆみ」の法則

最近なんだかうまくいかない、自分の人生をもっとよくしたい……。そんなお悩みをお持ちの方も多いでしょう。
運命を引き寄せるには「まゆみの法則」を心がけることが大切――。そう語るのは、エステティシャンでありながら、当時38億円の負債を抱えていたリゾートホテルを立て直し、経済界からも注目を集めた経営者でもある今野華都子さん。「まゆみの法則」とはいったいどんなものなのでしょうか。今野さんのお話を紹介します。

各界一流プロフェッショナルの体験談を多数掲載、定期購読者数No.1(約11万8,000人)の総合月刊誌『致知』。人間力を高め、学び続ける習慣をお届けします。
1年12冊の『致知』ご購読・詳細はこちら※動機詳細は「③HP・WEB chichiを見て」を選択ください

「まゆみの法則」・・・「ま」

「まゆみの法則」の「ま」は「待つ」ということ。

私たちは二十歳を過ぎるまで、親にご飯を食べさせてもらうのは当たり前、学校に行かせてもらうのは当たり前、服を買ってもらうのも当たり前、そうやって一人前になるまで待ってもらうことで育ててもらいました。

そしてある日、社会に飛び出していきます。

では会社ではどうか。

私たちの多くは自分が待ってもらったことを忘れてしまっています。

本当はいろんな失敗を重ねる中で、技術など様々なことを身につけてきたのに、新しい人に教える立場になると、なんで一回でできないんだって怒ります。

私たちはみんな待ってもらうことで育ててもらってきたんです。

そしてある時がくればほとんどみんな普通にできるようになっていく。できる人がリーダーになります。

そうするとできない人がなんでできないのか、ほとんどよく分かりません。

歌のうまい人は一回曲を聴いただけで、すぐ歌えるようになります。

その人にとっては、なぜ音痴な人がいるのかがよく分かりません。

自分がもらった能力が高ければ高いほど、できない人のことが分かりにくかったりすることがあるのです。

その時に「待つ」ということが必要なんですね。

「まゆみの法則」・・・「ゆ」

次に「ゆ」は「許す」こと。

自分の小さな正義で人を許せない時があります。

でも、私たちはみんな許してもらってここにいるんだと思います。

ほとんどの人が、人様に迷惑をかけているなんて思ってもいないかもしれない。

でも、人様を傷つけたりするような行動や言動があると、私たちはいつも自分が被害者になった時だけそのことに気づきます。

例えば、AちゃんとBちゃんがいて、私はAちゃんと意見が合わないとします。

Bちゃんと「Aちゃんってどう思う?」「おかしいよね」と言っていてもこれということはありませんが、AちゃんとBちゃんが二人だけで、「今野ってどう思う?」って聞こえてきたら、それだけで非常に傷つきますよね。

自分が発している言葉には気づきません。

でも、他の人がそれと同じことを言っていたら自分は気づく。

ですからそういう時に、「許す」ということを思い出してみてください。

「まゆみの法則」・・・「み」

最後の「み」は「認める」こと。

人はいくつになっても、自分のよさに気づけないままでいることがあります。

もっと背が高かったらとか、いろいろと思うことがありますね。

自分のよさというものについて、なかなか知る機会がなかったりすると、それが悩みにもなったりします。

私たちはみんな三十八億年かけてここにきました。

その間誰一人同じ人はいなかった。

そんな自分が果たしてこれでいいのか、分からない時がある。

そこにもし、あなたが持っているものが一番素晴らしいと、その人のよさを教えてくれる人がいれば、それがどんなに心の支えとなることか。

その人が人生の師匠、もしくは会社の上司であったり、その人が自分にとって一番素晴らしいと思える人だったら、どんなにかその人にとっての人生の目標になっていくか。

相手を「認める」ということはそういうことに繋がっていくんですね。


◇今野華都子(こんの・かつこ)
宮城県生まれ。エステティシャン。株式会社アイテラス代表取締役社長 一主婦から、45歳の時にエステの道に飛び込み、第1回LPGインターナショナルコンテストL6(フェイシャル部門)において日本最優秀賞を受賞。2004フランスで審査の結果、世界110ヶ国の中で最優秀グランプリ(世界1位)を受賞。世界一のエステシャンの称号を得る。 全国の経営者を対象に技術も経営もすべては人創りからとの理念を伝え続けている。社長業の傍ら、ライフワークとして日本、アメリカで「洗顔洗心塾」を開催、「顔は脳が入っている袋ととらえ、洗顔を通した自分育て塾」は10年間で10万人が受講する人気講座となっている。 タラサ志摩スパ&リゾート取締役社長、カルナフィットネス&スパ代表取締役社長などを経て、アイテラス代表取締役社長。平成23年から始めた「古事記を学ぶ華都子塾」は全国30か所以上に広まり、受講生は1,000人以上にものぼる。

(本記事は月刊『致知』2011年2月号 、および『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』12月4日より一部抜粋・編集したものです)

各界一流プロフェッショナルの体験談を多数掲載、定期購読者数No.1(約11万8,000人)の総合月刊誌『致知』。人間力を高め、学び続ける習慣をお届けします。

1年間(全12冊)

定価14,400円

11,500

(税込/送料無料)

1冊あたり
約958円

(税込/送料無料)

人間力・仕事力を高める
記事をメルマガで受け取る

その他のメルマガご案内はこちら

『致知』には毎号、あなたの人間力を高める記事が掲載されています。
まだお読みでない方は、こちらからお申し込みください。

※お気軽に1年購読 11,500円(1冊あたり958円/税・送料込み)
※おトクな3年購読 31,000円(1冊あたり861円/税・送料込み)

人間学の月刊誌 致知とは

人気ランキング

  1. 【WEB chichi限定記事】

    【取材手記】ふるさと納税受入額で5度の日本一! 宮崎県都城市市長・池田宜永が語った「組織を発展させる秘訣」

  2. 人生

    大谷翔平、菊池雄星を育てた花巻東高校・佐々木洋監督が語った「何をやってもツイてる人、空回りする人の4つの差」

  3. 【WEB chichi限定記事】

    【編集長取材手記】不思議と運命が好転する「一流の人が実践しているちょっとした心の習慣」——増田明美×浅見帆帆子

  4. 【WEB chichi限定記事】

    【取材手記】持って生まれた運命を変えるには!? 稀代の観相家・水野南北が説く〝陰徳〟のすすめ

  5. 子育て・教育

    赤ちゃんは母親を選んで生まれてくる ——「胎内記憶」が私たちに示すもの

  6. 仕事

    リアル“下町ロケット”! 植松電機社長・植松 努の宇宙への挑戦

  7. 注目の一冊

    なぜ若者たちは笑顔で飛び立っていったのか——ある特攻隊員の最期の言葉

  8. 人生

    卵を投げつけられた王貞治が放った驚きのひと言——福岡ソフトバンクホークス監督・小久保裕紀が振り返る

  9. 【WEB chichi限定記事】

    【取材手記】勝利の秘訣は日常にあり——世界チャンピオンが苦節を経て掴んだ勝負哲学〈登坂絵莉〉

  10. 仕事

    「勝負の神は細部に宿る」日本サッカー界を牽引してきた岡田武史監督の勝負哲学

人間力・仕事力を高める
記事をメルマガで受け取る

その他のメルマガご案内はこちら

閉じる