自分との秘密の約束


きょうはひな祭り
女の子の成長を祈る日ですね。

美しく、逞しく生きてほしい──


その願いは、時代を超えて女の子を
持つ親に共通の思いですね。

水戸徳川家の流れを汲む松平洋史子さん
会津藩士の血を引く石川真理子さんとの
対談には、武家の祖母から学んだ女性が
凛として生きる知恵が溢れています!



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明治生まれの祖母
からの教え

松平 洋史子(葵パール社長)
    ×

石川 真理子(作家)




※『致知』2016年4月号

? ? 特集「夷険一節」

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【松平】

 

私は祖母から教わったことで、

 

一つとても印象に

 

残っていることがあります。

 

 

中学校に入った時でしたけれども、

 

祖母が私を呼んで、

 

 

「洋史子ちゃん、きょうからあなたは

 

 一人の女性になったのよ。

 

?

 

 だからこれからたった一つだけ、

 

 これだけは一生やり続けようと

 

 思うことを心に決めなさい。

 

?

 

 人には内緒にして、

 

 もし誰かに気づかれたら、

 

 その時からお話ししてもいいのよ」

 

 

って言われたんです。

 

 

 

【石川】

 

あぁ、一生やり続けようと

 

思うことを決めなさいと。

 

 

 

【松平】

 

それで何にしようかと考えていたら、

 

たまたま雨の日に祖母が、

 

傘で路面をトントンって叩いて

 

雨しずくを落としてから

 

車に乗る仕草を見て、あぁ素敵、

 

これにしようって思ったんです。

 

 

私は雨の日にお車に乗る時、

 

中を濡らさないように傘を

 

トントンとやることにしようと決めて、

 

中学の時からずーっと続けてきたんです。

 

 

 

そうしたらつい最近なんですけど、

 

雨の日にタクシーを拾って傘を

 

トントンってやってから乗ったら、

 

運転手さんが

 

 

「僕は長いことタクシーの運転手を

 

 やってきたけれども、

 

 お客さんのように気を使って

 

 乗ってくれた方は初めてです」

 

 

って感激してくださったんです。

 

 

 

ずっと内緒にしてきたことが、

 

そこでとうとう人にバレたのね(笑)。

 

 

それできょうこうして

 

お話しできるんですけれども。

 

 

 

【石川】

 

素敵なお話ですね。

 

 

お祖母様はそのように、

 

ご自分の姿でいろんなことを

 

教えてくださっていたのでしょうね。

 


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『致知』4月号のテーマは
「夷険一節」



「喜怒哀楽の人生を生きる」

船村 徹(作曲家)
 &
村上和雄(筑波大学名誉教授)?
 
 ・  ・  ・  ・  ・


 


「別れの一本杉」「みだれ髪」など
 昭和を代表する数々の名曲を
 生み出してきた
 日本歌謡界の重鎮・船村徹さん
 その旺盛な作曲活動の原点には
 生涯の友との7年間が
 あったといいます。


 そんな船村さんの
喜怒哀楽に彩られた人生行路を、
筑波大学名誉教授の村上和雄さんに
伺っていただきました。


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