導入企業の声　株式会社タム・タム

企業プロフィール

株式会社　タム・タム
社長　安藤治

社名／株式会社タム・タム
事業内容／総合ホビー小売
創業／１９７５年１１月
本社／愛知県名古屋市西区城町２３７
従業員数／２０２名

「社員を幸せにする」強い覚悟をもとに

かつての私は、会社を大きくすることばかりに囚われていました。鉄道模型やプラモデルなど、ホビー商品の販売事業を営む当社に入社したのは、二〇〇三年。義父が創業した当社に何とか貢献したいとの思いから、私は新店舗を次々オープンしました。その実績が認められ、二〇〇七年に経営を引き継いだ後も、ひたすら拡大路線を突き進んでいたのです。
いま振り返れば、傲ごう慢に陥り自分を見失っていたのでしょう。ほどなく直面したリーマン・ショックで経営は暗転、倒産の危機に瀕してしまったのです。
そんな折、懇意いにしていただいているお取引先から贈られてきたのが『致知』でした。一読して、頭をガツンと叩かれるような衝撃を受けました。働いてくれる社員がいるからこそ自分があり、社員を幸せにしてこそ会社は真に成長する。進むべき道を見失っていた私に、『致知』はこの当たり前の道理を自覚させてくれました。
この学びをもとに、社員と共に死に物狂いで経営を立て直した結果、おかげさまで当社は深刻な経営危機から奇跡的に脱し、Ｖ字回復を果たすことができたのです。私は、『致知』を通じて社員と共にさらに成長したいと考え、二〇一年に社内木鶏会の導入を決意しました。社員を幸せにする。強い覚悟を定めた私に、迷いはありませんでした。

『致知』は人を育てるための最高の教科書

月に一度の社内木鶏会は、勤務時間の異なる社員が一堂に会する貴重なコミュニケーションの場です。感想文の発表を通じて各々の思いを分かち合い、お互いの親近感が増すことによって、各店舗の業績は確実に向上しています。当社では、「『致知』感動学び大賞」を設けて優れた感想文を表彰していますが、社内木鶏会を導入して五年経った現在では、社員から提出される感想文の質は格段に向上し、どれも甲乙つけ難い素晴らしい内容になっています。
よい感想文はいずれも、記事の内容を自分事として捉え、自身と真剣に向き合いながら綴っていることが伝わってきます。また、そういう姿勢で社内木鶏会に参加する社員は、感想文の内容がどんどん深まり、目覚ましい成長を果たしていくのです。ある店舗のスタッフは、もともと本を読むのが嫌いで、学がないことを引け目に思っていました。ところが、いまでは『致知』を毎号隅々まで読み尽くすほど熱心な愛読者になり、社内木鶏会を毎回楽しみにしてくれています。社員のそうした成長を実感できることが、社内木鶏会を実施することの何よりの喜びです。
『致知』は、感動する心や感謝の念を育む人間学の最高の教科書です。そして社内木鶏会は、感想文を書くことや、発表することなど通じて、社員の主体性を高める最高の学びの場です。コロナ禍で大変な状況が続いていますが、当社だからこそできる社会貢献がありす。社内木鶏会を通じて一人ひとりが利他の心を発揮し、小善に甘んずることなく大善を追求して、明るく元気な社会を実現していくことこそが当社の使命と私は信じています。