会社で~社内木鶏会のご紹介~ 社内木鶏会で、我が社はこう変わった

代表取締役社長 宮田 博文 様

企業プロフィール

株式会社宮田運輸
代表取締役社長 宮田 博文

事業内容/一般貨物自動車運送事業、貨物利用運送事業、倉庫業
設立/昭和42年4月20日
本社/大阪府高槻市
社員数/280名

社内木鶏会を通じて従業員の心を信じる経営を

 当時、祖父が創業した宮田運輸の専務だった私が、『致知』を購読し始めたのは二〇〇八年三月。京セラの稲盛和夫名誉会長が塾長を務められる「盛和塾」のある例会にて、致知出版社の藤尾秀昭社長にご講演いただいたことがきっかけでした。
 しかし、「自分には難しい」というのが『致知』を初めて手に取った印象でした。周囲から『致知』を活用した社内勉強会・社内木鶏会を勧められた時も、「本も読まない当社のトラック運転士には無理だろう」と考え、導入を見送ったのです。
 数年後の二〇一二年、私は父の後を継ぎ社長を拝命、社員数も業績も順調に伸びている時でした。ところがその矢先、当社のトラックが死亡事故を起こしてしまったのです。運送業を天職だと思っていた私は、トラックが深い悲しみを招いた現実にショックを受け、苦悩しました。
 その苦しみの中で湧き上がってきたのが、人の心、従業員の心を信じたい、心をベースにした経営をしていきたいという思いでした。そしてちょうどその頃、盛和塾の小池由久さんに改めて社内木鶏会を勧められたことで、「従業員の無限の可能性を引き出してあげるのが経営者だ」と、導入を決断したのでした。
 全従業員でやらなければ意味がないと、私は最初から迷いなく十二営業所、約二百八十人で全社木鶏会を開始。導入に反発する従業員もいましたが、「『致知』に学び、人間性を高め、お互いを思いやる心をつくっていきたい」との思いを伝えながら一人ひとり説得していきました。
 運送業では従業員全員が同じ時間に集まることが難しいのですが、参加できなかった従業員を別の日に集めるなど、確実に実施することを心掛けました。社内木鶏会を続けるには、まず経営者である自分自身が従業員の成長を信じて、絶対やり抜くんだという意志を持つことが大事です。

美しい心を発揮できる会社社会の実現を目指して

 その中でも忘れられないのが、同じ営業所で親子三人で働いてくれていた従業員のことです。社内木鶏会に反発し、父と兄が弟一人を残して当社を飛び出していったのでした。
 しかしその一年後、「他社で働いてみて、初めて宮田運輸の仲間の温かさに気づいた」と二人は戻ってきてくれたのです。そして社内木鶏会の時に、父と兄が人間学を学ぶ大切さを発表し、弟がそれに応える形で「父と兄と一緒に学びを共有できて嬉しい」と発表すると、会場全体が涙に包まれました。そのように、社内木鶏会を続けていく中で、従業員同士の絆、会社全体の絆もどんどん強く深まっていくのを感じました。
 また、死亡事故の後、私はある従業員が自分の子供の絵をトラックのダッシュボードに飾っているのを目にしたことをきっかけに、子供たちが描いた絵でトラックをラッピングする「こどもミュージアムトラック」を始めました。子供たちが一所懸命に描いた絵は人の心に真っ直ぐ届くようで、当社のトラックを見ると、手を合わせて拝んでくれる方もいます。もっと多くの「こどもミュージアムトラック」が走る社会になれば、人間が本来持っている美しい心、思いやりの心を存分に発揮できる社会を実現していけるはずです。
 そのために、私はこれからも『致知』に学び、社内木鶏会に学び、従業員たちが美しい心を発揮できる会社、そして運送業を通じて美しい心が響き合う社会を目指し、さらなる努力を重ねていきたいと思います。


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