導入企業の声　中日本興業株式会社

企業プロフィール

中日本興業株式会社
社長　
服部　徹様

事業内容／映画興行　広告企画制作業　
設立／昭和２９年７月２３日
所在地／愛知県名古屋市中村区名駅
　　　　４丁目５番２８号　桜通豊田ビル１０階
社員数／５４名

最高のタイミングで出逢った木鶏会

映画興行やなどを生業とする当社が、『致知』を使った勉強会「社内木鶏会」を導入したのは2013年。そのきっかけは、かねて親交のあった愛東運輸の村山明子社長（当時）より、「『致知』という雑誌を知っていますか？　致知出版社の方をご紹介したいのですが×月×日は空いていますか？」というお電話をいただいたことでした。
『致知』については、30代後半の頃、心身統一合氣道の師範からの勧めで三年ほど購読したことがありました。しかし、指定された日は株主総会の前日。毎年その日は心を整えるために予定を入れないよう決めていたのですが、この時はなぜか「空いています」と返事をしてしまったのです。
ただ、いま振り返ってもまさに「ここしかない」というタイミングだったと思います。というのは、2010年に社長を拝命した私は、目先の売り上げや数字ではなく、理念や社員一人ひとりの心を高める経営を追求していきたいと考えていたものの、具体的にそれを皆にどう伝えてよいのか分からない悶々とした状況にあったからです。また2014年に会社設立六十年、その翌年には営業開始60年の節目を迎えるに当たり、3か年計画「みちしるべ」を立案中の時期でもありました。
村山社長、致知出版社の方とお話しする中で、これは心を高める経営のベースになる――そう確信した私はすぐに木鶏会を導入。まず幹部メンバーから始め、全員が参加しないと心の経営は本物になっていかないとの思いから、2014年の「みちしるべ」のスタートと同時に全社員57人に、まもなくパート・アルバイトにも拡大していきました。

人生の目的は自己を確立すること

当社の社員は、どちらかといえばおとなしい、悪く言えば物事に関心の薄い、元気のない社員が多かったのですが、『致知』に学び、木鶏会を続けることで一人ひとりが確実に変わっていくのを実感しました。
例えば、いまでは各部署の若手社員で構成される「感動創造プロジェクト」のメンバーが様々な社内行事や木鶏会の運営に主体性をもって取り組んでくれており、2016年「第六回社内木鶏全国大会」の時にも、メンバーから「ぜひやりましょう！」との声が上がったことで出場を決めました。この時は本当に胸がいっぱいになりましたし、全国大会の出場を通して、社内の団結力がより一層高まったことは言うまでもありません。また、パート・アルバイトの方々も熱心に木鶏会に取り組んでくれているのも嬉しいことです。
私自身はないのですが、社員たちの変化に接していると、誰もが薄紙を重ねるように努力と学びを継続すれば必ず成長できる、そのことを改めて実感すると共に、経営者として「社内から誰一人落伍者を出さない」という決意を深めることができました。人生の目的は、日々の学びを通して心を高め、自己を確立し、最終的には「いい人生であったと笑顔で旅立っていける生き方をする」ことにあると信じています。そしてそうした人たちが集まれば、自ずとその組織も発展していくのだと信じています。そのために、これからも木鶏会を通して社員の自己の確立と幸せな人生を支援し、事業を通じて社是にある世の中の「調和と進化」を実現していきたい。
それが私の願いです。